ウェルビーイングを高めることにはさまざまな効果があります。研究によって、ウェルビーイングが高いと学業成績も向上しやすいことが示されています。感情の安定やストレスの軽減が集中力を高め、学習意欲を向上させるためです。また、子どもたちが困難に直面したときに、乗り越える力(レジリエンス)も高めることができます。さらには、幼少期からのウェルビーイング教育は、生涯にわたる幸福感の向上に寄与します。自己理解や自己管理のスキルを早期に学ぶことで、大人になってから生活の質を向上させる基盤が築かれます。
「ウェルビーイングという言葉は抽象的過ぎる」「感覚や感情に依存し過ぎてよく分からない」といった声をよく聞きます。
ギクシャクした人間関係や教育観、指導方針の違いから、職員室に居心地の悪さを感じることは珍しくないでしょう。僕自身も、以前はそのような職員室の雰囲気に悩んだ一人です。
前回まで述べてきたように、教室に「幸せの四因子」を取り入れながら学級経営を進めています。
本連載ではここまで、「幸せの四因子」を教室に取り入れる考えをご紹介してきましたが、「やってみよう因子」「ありがとう因子」「なんとかなる因子」「ありのままに因子」の中で、教室の子どもたちのウェルビーイングを高める上で特に大切だと考えるのが「ありがとう因子」(つながりと感謝)です。
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