小倉将信こども政策担当相は8月15日、閣議後会見で、岸田文雄首相が倍増を明言している子供関連予算について、「期限や規模ありきではなく、子供にとって必要な政策は何か子供の視点に立って考え、体系的な取りまとめをして将来的な倍増を目指すというもので、私もその方向性で力強く子供政策を進めたい」とし、「どのような予算が増えることで、どのような負担が軽減されるのかといった予算の使い道とセットでなければ、財源の議論も国民の理解を得られないのではないか」との考えを示した。
さらに12日に野田聖子前担当相から「しっかりと私がやってきたことを引き継いで、来年のこども家庭庁の設立につなげてほしい」という言葉があったことを紹介。さらに同庁が発足する際に掲示される看板について、野田前担当相から「こども家庭庁なので、大臣や大人ではなく子供に書いてもらっては」と提案があり、小倉担当相自身も同感だと応じたという。
また、14日にNHK「日曜討論」で、自民党青年局長時代の経験を踏まえて「子育て世代から、意見が政治に反映されていないという不満を感じていた」と発言したことに関して、「どうしても政治家、大臣は年齢層が高く、自分たち子育て世代ではないので、自分たちの声を反映していないのではないかという感覚になってしまったり、仕事をしながら子育てをしているので、なかなか自ら積極的に政治に対して意見を上げにくかったりするのでは」との見解を示し、「だからこそわれわれから積極的に足を運んで、そういった方々の意見をくみ取ることも必要だと思っており、意識してこれからの職務に当たりたい」と述べた。