学校現場で日々奮闘する20代の若手教師、これから教師を目指す学生に向けて、教師としてのスキルをどのようにエンパワーメントしていけばよいかを伝える1冊。実際に現場で活躍する2人の著者が、教師の仕事をしながらプライベートを含む人生を楽しむことに焦点を当て、自分自身で課題を発見し、その課題を解決していくための方途を示す。
構成は▽教師として大切にしたいこと▽授業をどのように準備して行うのか▽子どもと過ごすよい学校生活▽児童のことをよく知ろう▽保護者は応援隊―よいつながり方は▽学校はチーム―教師との関わり方―――の6章。
子どもたちの成長を支える教師の仕事の意義ややりがい、教師の立場や役割、実際の仕事内容と具体的な指導方法、子どもとの向き合い方を伝えるのはもちろん、教師自身の成長やメンタルケア、ワークライフバランスにも触れ、心身ともに充実した教師生活を送れるようポイントを伝授する。
さらに、特別な支援を必要とする児童が年々増加していることから、座ることが難しい児童、けんかが多い児童、掃除や当番をしない児童などとどのように関わり見守ることができるかも伝える。
ミドル、ベテラン世代の教員が減少する一方で、教職員間で支え合う、教え合う時間自体も減少している今、教師生活を豊かにするために少しでも多くの若手教師に手に取ってもらいたい。