(鉄筆)阪神タイガースが18年ぶりに優勝

(鉄筆)阪神タイガースが18年ぶりに優勝
【協賛企画】
広 告

 プロ野球セントラル・リーグで阪神タイガースが18年ぶりに優勝した。7月28日から一度も首位を譲らず、ぶっちぎりの優勝だった。これまでなら途中で崩れて脱落するのが常で、今年もそのうちにと予想したが、違っていた。ファンは泣いて喜んだ。17年間裏切られてきただけに喜びはひとしおで、「岡田さんありがとう」の叫びが多く聞こえてきた。

 再登板の岡田彰布監督はどのような指揮をしたのか。一つは守備の固定化。5年連続でリーグ最悪の守備の失策率は複数の守備をやらせたことが要因と考えた。結果、選手は打撃にも集中できるようになった。また四球を安打と同等の査定にした。結果、12球団トップの四球数を稼ぎ、打線がつながり得点に絡んだ。監督の「四球を選べ」がチームの結束力を高めた。

 投手陣では先発陣を充実させた。前半、これまでのエース級が不調だった際、新戦力でやりくりし、後半はエース級が復活して投手王国となった。「守りの野球」を掲げ、選手の持っている力を見抜きプレーに集中できる環境を整え、その結果選手がすべきことをして優勝した。

 3年前、東京ヤクルトスワローズが最下位から20年ぶりの日本一になったとき、高津臣吾監督の「監督力」が話題になった。セ・リーグ優勝は2年続いたが、現在下位に低迷している。一方、過去2年ヤクルトと戦ったパ・リーグの中嶋聡監督率いるオリックス・バファローズは2位を大きく引き離し3年連続優勝。

 両チーム・監督の何が違ったのか。校長は各監督のチームづくりや采配の姿に学ぶことが多くあるのではないか。

広 告
広 告