年間の学校行事の実際 常に課題と向き合う

年間の学校行事の実際 常に課題と向き合う
iStock.com/Ratana21
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 合格者のための着任準備として、学校現場での1日のスケジュール、授業準備の実際などについて紹介してきたが、今回は年間行事のスケジュールを見てみよう。コロナ禍がようやく一段落し、学校現場も平常に戻りつつある。24年度は新学期当初から従前通りのスケジュールで教育活動が進められるだろう。 

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 一般的な小学校の年間の行事予定を紹介していく。上表の「教師の仕事の実際―年間行事予定(例・小学校)」にまとめてあるので参考にしてもらいたい。

 新任の教員としては、新学期・学年のスタートが重要になろう。着任する学校が決まり、着任したら、すぐに教員としての仕事が始まる。同僚の教員たちの名前を覚え、学年学級が決まったら、前担任との引き継ぎで学年や学級の雰囲気、児童生徒の様子などを聞き、同学年の教員とともに1週間の見通し(計画)を立てることに取り組む。そこでの主な業務は、「クラス名簿の作成(振り仮名を付ける)」「1週目の週案(学習指導案)の作成」「座席の決定(はじめは名前順など)」などである。

 そして、児童生徒との出会いがあり、子供たちと共に歩む教職生活に入る。

 4月は、着任式、始業式、入学式など重要な行事に始まり、校務として仕事も分担される。引き続き、初任者は誰でも緊張する最初の保護者会がある。学年経営方針、学級経営方針を明確に出すことで保護者からの信頼を得られる。資料作成を綿密に行わなければならない。ゴールデンウィークのころは、おそらく疲れのピークになるかもしれないので、十分なリフレッシュが必要だ。

 1学期はこのほか、授業参観・学校公開、家庭訪問・地域巡り、遠足、PTA総会、避難訓練など重要な行事が目白押しである。運動会がある場合もある。終了時には、成績評価、夏季休業の過ごし方の指導なども重要な仕事も控えている。

 1学期だけで大変な仕事量に見えるだろう。もちろん年間を通じて、児童生徒と向き合い、指導し、学級をまとめていかなくてはならない。常に課題と向き合っている仕事である。

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