自分の心の安定や笑顔は、学校での教育においても、そしてわが子の子育てにおいても大事です。ほんの少しでも一人になる時間をつくることができれば、ココロにゆとりができます。イライラしていると、つい子どもにも家族にも当たってしまいます。ひとり時間(私はそれを「ご自愛」と言っています)に何をするか。例えば、買い物、美容院、マッサージ、読書などで、これらを全て「ひとり」ですることがポイントです。子どもやパートナー、家族と一緒では「ひとり」ではありません。自分へのご褒美なので「ひとり」であることが重要なのです。自分だけのご褒美を自分だけの時間として確保すれば、イライラ解消にとても効果があります。
特別に、高級なものを買う必要もありません。500円のものでも1000円のものでも、金額には関係がありません。ひとりの時間を確保しながら、自分を褒めることをカタチにするとよいでしょう。髪型を変えたり、化粧品やアクセサリーを変えたり、スカーフや髪留めをきれいにしたりするなど、ちょっとしたことで気持ちが弾むものです。これらは全て自分の存在を大切にしている行動のため、自然と気持ちが前向きになっていきます。
それは、ママ先生が自分の「ココロ貯金」をどんどんためていくことになっていきます。
ママ先生はココロが安定すると、お子さんにも家族にも笑顔で接することができるようになります。もちろん、学校でも笑顔で過ごすことができます。そうすると自然と子どもに優しく接することができ、子どものココロ貯金もたまっていきます。また、「先生、なんか良いことあったの?」と会話が始まったら、自身の楽しかったことを話しましょう。すると、子どもとの距離が縮まっていきます。「先生らしさ」より「人間らしさ」に、子どもは引かれるものなのです。
ココロが安定して余裕があると、笑顔で子どもに接することができます。学校では先生であっても、家で先生である必要はありません。親として、笑顔で子どもを見ていましょう。子どもはいくつになっても、親に自分の話を聞いてほしいものなのです。親がイライラしていたり、忙しそうでココロが不安定に見えていたりすると、「言っても仕方がない」と話をしなくなります。
子どもは、親にずっと自分を見ていてほしいのです。家庭でも、先生のように説話や指示をしてはいけません。また、学校の愚痴など自分の話をしてはいけません。わが子の話に向き合ってください。「寒くなったね」「そのセーターおしゃれだね」「このゲーム、面白そうだね」などと、なんでもない話題であったり、当たり前の言葉を話したりするだけでもよいのです。ここで大事なのは、「あなたのことを大切に思っている」という意識です。それがココロの安定による笑顔に裏付けられているのです。
学校や子どものことを忘れて過ごすひとり時間に、自分へのちょっとしたご褒美をあげましょう。すると、子どもへの接し方が好転してきます。自分に優しくしていないと、子どもに優しい気持ちで接することはできません。