学校における金融教育をどのように進めますか。その意義にも触れてあなたの考えを教えてください。
私は、小学校について述べます。その意義は、お金や金融、働くことなど、お金や金融に関わる内容について基礎的な知識や技能を身に付けることにあると受け止めています。小学生ですから発達の度合いや生活経験と結び付けて指導します。進め方や教材化については、他教科とお金や金融に関する目標と内容の関連付けをします。各教科などの指導内容と関連付けた指導が必要だと考えます。特に、発達段階を考えた計画や活動場面を大事にします。指導では、複雑で抽象的な事例は、お年玉や小遣い、買い物、貯金など、実生活での経験と結び付けた教材化の工夫をします。また、高学年では端末を利用しての調べ活動や補助資料の活用も考えていきます。
発達の段階や課題に即した系統的な指導を考え、各教科などの関連を意識した回答になっています。各学校段階で内容に大きな違いがありますので、小学校と段階を絞って答えている点も評価できます。このように答えにくい問題については、範囲を限定すると分かりやすい回答になります。
各学校にある全体計画に沿って指導します。社会科では産業や物流、生産と消費などと関連して行います。また、算数の割合の学習と合わせて利益や損失について、用語の意味と計算や活用の技能面の指導をします。
さらに総合的な学習の時間で取り扱います。例えば、原料の仕入れから物の生産、販売、利益について学習活動の工夫をします。
この回答は、金融教育の進め方については少し触れていますが、なぜそうするのかという、自分の考えを述べる大事な点が抜け落ちています。また、問われている意義についても答えられていません。
途中で意義の言い忘れに気が付いたときには、失礼のないようにその旨を伝えて焦らずに答えます。この機会を捉えて、各校種の指導の狙いから学び直しをしましょう。その上で目指す校種の進め方、教材化や学習活動の工夫について整理し、自分なりの回答の作り直しをしましょう。