姿勢を正しくしよう 洗練された動きが信頼感に【面接準備を考える④】

姿勢を正しくしよう 洗練された動きが信頼感に【面接準備を考える④】
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 教採試験において、受験者の姿勢はとても重要な要素の一つである。面接官は受験生がどのような考え、思いで面接に臨んでいるか、姿勢から感じ取るからである。モチベーションの低い受験者は、姿勢が長持ちしない。背筋を伸ばして姿勢よく座っていても、最初の5~10分程度しか持たず、時間がたつに連れ姿勢が崩れてくる。そこから意気込みのなさ、普段の生活ぶりを感じ取るのである。

 姿勢のよさと教員としての能力は明確な関係があるわけではないが、子供に指導する立場であり、子供や保護者の目もあるので、姿勢のよさは教員にとって大切である。

 何気なく振る舞う仕草、日常の所作動作に無頓着であっては困りものである。自分では気が付かない癖も緊張するといつも以上に出る。動きが粗野だと不快感を与える。人は対話中に気になる行為があると、積極的に傾聴することがおろそかになり、いま感じ取った視覚情報の処理を優先してしまう。数十分で、受験者の人柄、教員としての資質を評価、判断してもらうのだから、洗練された動きができるよう、普段から気を付けたい。

好感度が上がる姿勢は

 人を待つ、電車に乗る、お辞儀を始める準備をする、立ち止まって携帯電話を利用している、大きな荷物を抱えているなど、人はさまざまな形で立っている。その時々で心身を引き締め立ち姿の補正をする習慣を付けるようにしたい。

 動きと動きの間に入れると美しい動作が身に付く。(1)かかとを付け足先は少し開く(2)手は脇に下ろし、爪先立ちを精いっぱいする(よろめかないように)(3)すとんとかかとを落とす――、このようにすると肩の力が抜け、首も真っすぐになり、立ち姿はきれいになる。鏡の前で練習して、片方の肩が下がっていないかどうかなどチェックするとよい。歩く時の踏み出し方、重い荷物の持ち方が長年のうちに姿勢を崩している。補正しながら歩くようにする。

 次のような基本姿勢が高く評価される。

 (1)背筋を真っすぐにしている

 (2)椅子の背にもたれない

 (3)手足は常に所定の位置に

 (4)顔は真っすぐに保ち、面接官の目を見ている

 (5)やたらと髪をなでたり、頭をかいたりしない

 (6)時間がかなりたっても、姿勢が乱れない

 面接の時だけ姿勢をよくするのは難しい。受験準備に入ったら、普段から姿勢をよくすることを常に心掛けよう。習慣にすることが面接を成功させるポイントである。普段がだらしないのに、面接時だけよいところを見せようとするとぼろが出やすい。

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