今回から数回にわたり、生成AIで文章作成をする際のコツをご紹介します。
学級通信や職員会議の提案資料、学習指導案など、教師が文章を書く機会は多いものです。そんな中で、「伝えたいことをどう書いたらいいだろう…」と時間を取られることは少なくありません。
そこで生成AIの出番です。生成AIなら数秒で文章を作成することができます。生成AIに文章のたたき台を作成してもらい、教師が修正や加筆をすることで、短時間で分かりやすい文章を作成することができます。
今回ご紹介する生成AIに文章を書いてもらうコツは、「役割を与える」と「箇条書きを使う」です。
例えば、ChatGPTの画面を開き、「あなたは小学4年生の担任です。」と入力します。小学4年生の担任教師という役割を与えることで、AIはその役割になりきって文章を作成してくれます。
続けて「以下の内容で子ども向けに学級通信を書いてください。」と入力し、その下に、文章にしたい内容を箇条書きで簡潔に記します。すると、AIは書かれた箇条書きの内容を上手につなぎ合わせて、まとまった文章に仕上げてくれます。
Copilotを使用する場合は、Microsoft Edgeを開き、右上の青いアイコンをクリックします。画面上部の「作成」を選択し、同様の指示文を入力することで、文章作成が可能です。Copilotは長い文にするか短い文にするかの指定や、真面目な文体で書くか、カジュアルな文体で書くかなどのトーンの調整も可能です。
このようにして、書きたい内容を箇条書きにし、文章にまとめる作業をAIに委ねます。そして、最終的な調整を自分で行うことで、文章作成の負担を大幅に軽減できます。
最後に、文章作成をする際には、仕事上で知り得た個人情報や機密情報は、決してAIに入力しないよう注意してください。入力された情報はAIによって学習される可能性があるためです。また、回答をそのままコピペして使うことも避けてください。生成AIによる文章は補助的なものであり、正確性が不足している場合があるからです。うのみにするのではなく、あくまでたたき台として活用するよう心掛けてください。
生成AIの力を借りることで、教師の負担を軽減することができます。まずは、文章作成から試してみてはいかがでしょうか。
次回は、「見本を見せる」「質問させる」というコツについてご紹介します。