面接官が評価する観点は 資質・能力をどう判断

面接官が評価する観点は 資質・能力をどう判断
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 面接官は、どのような観点で受験者を評価するのかを見てみよう。対象となる事項について、プラスとなる「〇観点」、逆にマイナスとなる「×観点」を行動の例などから示していく。

 面接官は、校長など学校管理職が務めるケースが多い。従って、受験者を自らの学校において子供たちを預けられる人物かどうかで判断する。クラス担任として20~35人程度の児童生徒を任せるに足る資質・能力を備えているかを見るわけである。

 判断する事項についてどのような考えを持ち、どのような行動をすれば、プラスの評価を受け、または逆にマイナスの評価となるのか。「○観点」「×観点」は、次のようなものである。

 ▽指導力・実践力

 〇観点=「我慢強く、打たれ強い」「気持ちが

 安定していて理性的」「適切な言葉遣い」「現実的な考えに基づいた発言」「信頼感がある」

 ×観点=「我慢が足りない」「気分が不安定」「意固地である」「不適切な言葉遣い」「落ち着きがない」

 ▽個性・持ち味

 〇観点=「自分の得意な分野や特技がある」「印象的なエピソードがある」

 ×観点=「自分自身のアピールポイントがない」「独善的で説得性の乏しい発言」

 ▽思考力・判断力

 〇観点=「計画性、先見性のある発言」「相手に配慮して伝えようとする」「柔軟な思考が見れる」

 ×観点=「無計画で偏りのある発言」「相手に思いやりのない発言」「優柔不断に見える」

 ▽意欲・使命感

 〇観点=「熱心である」「教育観、子供観がしっかりしている」「教育改革など学校教育についての知識が豊富」

 ×観点=「無気力に見える」「無関心、事なかれ主義に見える」「教育改革などについてよく知らない」

 ▽自己表現力・アピール力

 〇観点=「筋道が通った発言」「語彙(ごい)が豊富、適切な内容で話す」「相手に理解してもらえるように話す」「簡潔で分かりやすい話し方」

 ×観点=「筋道がおかしい、主語述語があいまいな話し方」「専門用語を多用する。逆に専門的知識に乏しい」「相手が理解しているかどうかを気にせず、常に自分のペースで話す」

 ▽専門知識・技能

 〇観点=「幅広い、かつ深い知識を持つ」「適切な技能を示す」

 ×観点=「あいまい、かつ不確かな知識」「不適切な技能しかない」

 ▽体力・健康・気力

 〇観点=「明るく生き生きとした態度、印象」「健康で清潔感のある表情、たたずまい」

 ×観点=「陰気で不健康そうな態度、印象」「傲慢、かつ自信過剰な態度、印象」

 ▽社会常識

 〇観点=「清潔感があり、かつ品のある態度、服装、印象」「丁寧な話し方、言葉遣い」

 ×観点=「TPOのない態度、服装、印象」「不適切な話し方、言葉遣い」

 ▽感性

 〇観点=「柔軟な発想、意見」「豊富な経験を持ち、経験から学ぼうとする態度」

 ×観点=「経験が乏しい」「自分の意見に固執する」「経験から学んだ様子がない」

 ▽情報化社会への対応

 〇観点=「ICTについて豊富な知識を持つ」「ICTの十分な活用技能を持ち、かつ活用に積極的」「個人情報の扱いについて適切な知識を持つ」

 ×観点=「個人情報の扱いについて知識、認識共に不十分」「ICTについて知識が乏しい」「ICTの活用技能が不十分で活用にも消極的」

 ▽協調性

 〇観点=「責任感が感じられる」「集団に対して協力的である」

 ×観点=「無責任な態度が見られる」「集団に対して無関心である」

 ▽受験地域への理解

 〇観点=「受験地域の実態などに詳しい」「地域の学校教育の現状を理解している」「地域への愛情が感じられる」

 ×観点=「受験地域に対して無関心である」「地域の学校教育の現状を理解していない」

 面接官によい評価をされる性格・態度を表にまとめた。参考にしてほしい。

 よい評価をされる性格・態度

 ・勤勉である

 ・誠意がある

 ・先が見える

 ・実行的である

 ・尊敬を得ている

 ・思いやりがある

 ・自力で物事を解決する

 ・自信がある

 ・快活である

 ・協力的である

 ・元気がいい

 ・注意深い

 ・きちょうめんである

 ・進歩的である

 ・先取性がある

 ・視野が広い

 ・心が広い

 ・勘がいい

 ・注意深い

 ・言行が理にかなう

 ・話をよく聞く

 ・言動に筋道がある

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