第5回 作成した文章の改善点の提案と誤字脱字チェック

第5回 作成した文章の改善点の提案と誤字脱字チェック
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 今回は、作成した文章の改善点の提案や誤字脱字チェック、平仮名変換にAIを活用する方法をご紹介します。

改善点の提案

 教師にとって文章を書く機会は案外多いものです。しかし、文章を書いているとついつい自分本位になってしまい、自分では読みやすいと思っていても、読者にとってはそうでない場合があります。そこで、AIに自分の書いた文章を読ませて、改善点を提案してもらう方法をご紹介します。

 まず、ChatGPTやCopilotの入力画面を開きます。そして、「あなたはプロの編集者です。以下は、小学校教師が担任する子どもの保護者に向けて書いた文章です。より伝わりやすく読み取りやすい文章となるように、改善点を箇条書きで示してください。」などと指示し、その下に自分が書いた文章を入力します。

 すると、AIは画像1のように全体の構成や表現の改善点を具体的に提案してくれます。また、それに対して「上記の改善点を踏まえて文章を改善してください」と指示すると、AIは自身が提案した改善点を踏まえてより良い文章を生成してくれます。Copilotを使用する際には、会話のスタイルで「より厳密に」を選択して指示をすると、うまくいくケースが多いようです(2024年1月現在)。

画像1 文章の改善点を箇条書きで提案してくれる
画像1 文章の改善点を箇条書きで提案してくれる

 このように、AIを活用することで自分の文章を客観的な目で見て、より読みやすく伝わりやすい文章にすることが可能です。

誤字脱字チェックと平仮名変換

 続いて、文章の誤字脱字のチェックや、漢字を平仮名に変換する方法をご紹介します。

 まず、誤字脱字チェックについてです。AIに「以下の文章の誤字・脱字・タイプミスと思われるものについて修正してください。」と指示し、その下に自分が書いた文章を入力します。すると、AIは誤字脱字を修正した文章を生成してくれます。

 また、文章の漢字を平仮名に変換するのもAIならお手のものです。「以下の文章の漢字を平仮名に変換してください。」と指示し、その下に自分が書いた文章を入力すると、AIは漢字を平仮名に変換した文章を生成してくれます(図2)。例えばニュースの記事などを低学年の子どもが読めるようにしたいときなどに有効です。

画像2 漢字を全て平仮名にするのもAIならお手のもの
画像2 漢字を全て平仮名にするのもAIならお手のもの

 以上のように、文章の改善や修正にもAIは大いに役立ちます。ただし、AIも完璧ではありません。生成された文章はあくまでたたき台として使うようにし、最終的な判断は自分自身で行いましょう。

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