第5回 心得① いつも楽しそうな教師でいよう

第5回 心得① いつも楽しそうな教師でいよう
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理想の上司の条件

 毎年行われている「理想の上司ランキング」ですが、今年も第1位は8年連続でウッチャンナンチャンの内村光良さんとアナウンサーの水卜麻美さんでした(明治安田生命保険調べ2024年)。「親しみやすい」「優しい」というイメージは、やはり若い世代に受けがいいようです。(なお、男性の2位には大谷翔平が初ランクインしていました。私は、同じ「しょうへい」なら馬場正平(ジャイアント馬場)を支持します。笑)

 この結果から、若手教師の理想の上司になるためには、「親しみやすい」「優しい」というイメージをつくらなければいけないことが分かります。

 そのためには、笑顔であることが必須条件です。特に「教師の心得①」を伝える際には笑顔は不可欠です。…というのも、「教師の心得①」は「教師として一番大切なことは、いつも楽しそうな教師でいること」だからです。

 この言葉をしかめっ面で言っても、「どの口が言うてんねん」となります。言っていることとやっていることが違うと、全く説得力がありません。

 実は子どもが担任に求めるものも、若手教師が上司に求めるものと同じです。だからこそ、担任はいつも楽しそうな教師でいなければならないのです。

楽しそうな教師≠面白い教師

 ただし、ここで気を付けてほしいことがあります。それは、「楽しそうな教師」というのは「面白い教師」という意味ではないということです。関西限定かもしれませんが、「面白い教師になりたい」という若手教師の声はよく聞きます。でも、面白い教師になる必要はありません。

 もちろん、面白い教師になることに否定的なわけではありませんが、面白い教師になるには向き不向きがあります。人によってはかなり難易度の高いミッションです。自分のキャラに合わないことをしても、逆に教室の空気が冷えるだけです。むしろ、子どもたちとの距離が広がります。

 それに比べて、いつも楽しそうな教師になるのは比較的簡単です。楽しそうな教師といっても、45分の授業中、ずっと笑っていなければ駄目ということではありません。一瞬ニコッとほほ笑む3秒の笑顔を繰り返せば、機嫌のいい楽しい先生と子どもたちは感じてくれます。1時間の授業なら、20回ぐらいが目安です。「3秒の笑顔×20」で、楽しそうな教師になれるのです。

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