この結果から、若手教師の理想の上司になるためには、「親しみやすい」「優しい」というイメージをつくらなければいけないことが分かります。
そのためには、笑顔であることが必須条件です。特に「教師の心得①」を伝える際には笑顔は不可欠です。…というのも、「教師の心得①」は「教師として一番大切なことは、いつも楽しそうな教師でいること」だからです。
この言葉をしかめっ面で言っても、「どの口が言うてんねん」となります。言っていることとやっていることが違うと、全く説得力がありません。
実は子どもが担任に求めるものも、若手教師が上司に求めるものと同じです。だからこそ、担任はいつも楽しそうな教師でいなければならないのです。
もちろん、面白い教師になることに否定的なわけではありませんが、面白い教師になるには向き不向きがあります。人によってはかなり難易度の高いミッションです。自分のキャラに合わないことをしても、逆に教室の空気が冷えるだけです。むしろ、子どもたちとの距離が広がります。
それに比べて、いつも楽しそうな教師になるのは比較的簡単です。楽しそうな教師といっても、45分の授業中、ずっと笑っていなければ駄目ということではありません。一瞬ニコッとほほ笑む3秒の笑顔を繰り返せば、機嫌のいい楽しい先生と子どもたちは感じてくれます。1時間の授業なら、20回ぐらいが目安です。「3秒の笑顔×20」で、楽しそうな教師になれるのです。