子供が殴り合いのけんかをしています。どうしますか。どのように止めるか、実際にやってみてください。
まず、大きな声で「やめろ、落ち着け」と叫び、自分が子供の間に割って入り、一方を抱きかかえて殴り合いを止めます。なぜ殴り合いにまでなったのか、聴き取ります。周りの子供たちを現場から離した後、冷静になるのを待って話を聴き始めます。「少し落ち着いてきたか」「ここに掛けなさい。何があったのかな。どんなことで殴り合いになったのか話してごらん」などと話し掛け、次いで、「Aの言い分は」「Bの言い分は」「先生は、暴力は断じて許さないのは知っているだろう」と相互の言い分を認め合えるようにさせます。また、周りの子供にはけんかの原因を問い、殴り合いになる前に止められなかったのかを振り返えらせます。
【コメント】
子供の殴り合いのけんかはけがや事故にもつながります。場面指導の問題ですから、厳しい姿勢をどのようにして形に表すかがポイントです。面接官は、当事者の間に割って入り、語気を強めた叱責の言葉を具体的に示せるかを観ています。また、落ち着かせ冷静に話ができるようにさせ、相互の言い分を認め合えるように仕向け、暴力はしてはならないことを指導できるかも視点となります。
まず、けんかをやめさせます。「やめなさい。君たち」「だめですよ。殴り合いなんかして」「さあ、仲直りして、授業が始まりますよ」「けんかはやめましょうね」などと話し掛けます。
次に、放課後に当事者を呼んで、なぜ殴り合いにまでなったのか、原因を聴き取ります。その内容に沿った指導を行います。
【コメント】
この調子では目の前で殴り合いがもっとエスカレートして、けが人さえ出てしまいます。まず、力ずくででもけんかを止め、気持ちを落ち着かせようとする姿勢を示すのです。強い叱責の言葉を具体的に示して厳しさを出します。また、冷静に考えられるようにしてから、なぜ殴り合いになったのか、両者の言い分を認め合えるまで指導します。さらに、暴力行為は断じてしてはならないことを指導します。なお、周りの子供たちに対しては、殴り合いになる前に止められなかったのかを問い、反省を促す指導にまで触れられるといいです。