授業中の私語や配慮のない発言など不適切な言動が気になる学級の担任になりました。あなたはどのようにして、落ち着きのある教室に立て直しますか。
学級の雰囲気づくりから始めます。子供との関わり方を変え、不適切な行動をする子のペースに乗らないようにします。注意を繰り返すのではなく、寄り添ってそっと声を掛けます。
一方、その場の雰囲気に流されやすい子や真面目に活動しようとしている多くの子の取り組みを褒めて奨励します。集中して活動できたときの気持ちを発表させ、皆で達成感を共有できるようにします。私は、褒めたり感謝の気持ちを伝えたりするときには、皆に伝わるようにします。
逆に、注意は目で合図をしたり、そっと語り掛けたりします。
【コメント】
注意をしても改善が見られない子にだけ注目するのではなく、学級全体に気を配り雰囲気を改善しようとしています。その場の雰囲気に流されやすい子や真面目に活動しようとしている子を味方につける方法がいいです。「集中できると気持いい」「みんな褒考えると自分と違う考えに気付ける」という実感を得させるのです。聞く姿勢を取る子が増えてきます。この機会を逃さず教師のうれしい気持ちを素直に伝えるのです。注意ばかりが増え過ぎないように意識し、今まで話を聞こうとしなかった子のつぶやきや行動を認めて励ましてやります。こうした個々の言動も見逃さない教師の目と耳の感度を高めるのです。
私語や配慮のない発言をして話を聞こうとしない子にその都度やめるように指導します。時には厳しく注意します。また、学級で約束事を決めて守るように仕向けます。楽しく学習できるにはどうしたらよいかを、全員で話し合いをして決めさせます。それでもなお守れない子供には放課後、個別に指導します。
【コメント】
これでは教師の注目を引こうとしている子のペースに乗せられてしまいます。注意を繰り返したり、大声で怒ったりする仕方だけでは、多くの真面目に取り組んでいる子のやる気をそいでしまいます。多くの子供たちが気持ちよくできる方法を考えましょう。