自分なりの考えを整理しておこう 面接の参考回答から考える

自分なりの考えを整理しておこう 面接の参考回答から考える
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 試験直前対策として、実際に面接で出された質問について、よい回答例を示していく。これらを参考に、自分なりの考えを整理しておくとよいだろう。

専門性を発揮できる服装で

質問1

 教壇に立つときの服装について、どのように考えていますか。

参考回答

 「教壇に立つ」ということは、「授業をする」ということであり、教員にとって最も大事な仕事の一つです。どの学校でも児童生徒に魅力のある授業で成就感を持たせたいと努力することが必要ですが、その実践の場が教壇つまり授業の場です。授業を受ける児童生徒には質の高い内容とともに人間としての在りようを示唆することが大事です。

 児童生徒に向かい合うときには愛情に裏打ちされた厳しさ、また、人間として尊重する気持ちを持つことが大事です。こうしてみると授業時は、スーツが基本でというオーソドックスな方針が見えてきます。決して教員のおしゃれが悪いというのではなく場に応じたセンスが大事なのだと考えます。児童生徒は教壇に立つ教員の姿から美意識、他者への思いやり、分別さえも培うのです。このことから指導内容に応じた服装が肝心であると思います。

【コメント】

 どの職場でも職種に応じて、安全・衛生、効率、さらに会社のイメージなどを考慮した服装をしています。学校教育で、目的に合った服装のセンスを教えることは大事な文化の継承でもあります。教師の服装は児童生徒にとっては教師そのものです。児童生徒から見て教師としての専門性が遺憾なく発揮できる服装が適当です。

自分を高める課題を明確に

質問2

 合格したら、秋から着任の春まで何をしますか。

参考回答

 2つあります。1つ目は、昔話や童話を読んで覚えます。読み聞かせや語りのレパートリーを増やしたいのです。子供の前で自信を持ってできるようになり、子供の心に響くような演技ができるようになれば、学級経営に生かせると考えています。

 2つ目は、学童クラブのボランティアをします。子供に直接関わる活動を通して、子供の表情やつぶやきを受け止められる力を付けたいのです。教師には、子供の信号を素早く的確に捉える力が重要だからです。

【コメント】

 この回答のよいところは、自分を高めるための課題が明確なこと、具体的な方策を持っていること、その意味付けや価値付けができていることです。この3点は回答を作るポイントです。

 これを意識して答えると、合格回答ができるようになります。面接問題のカテゴリー別に、何を、どのようにするか、そう考える根拠は何かを練った答案づくりをしておくとよいでしょう。

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