キーワードを調べて把握 背景、内容を踏まえて 教育時事を攻略しよう

キーワードを調べて把握 背景、内容を踏まえて 教育時事を攻略しよう
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 教採試験において論作文の執筆や面接の回答をする上で教育時事は非常に重要な意味を持っている。教育時事に関しては、なるべく早めに取り組み、キーワードを自分で調べてピックアップし、しっかりと把握しておくことが求められる。それに対する自分の考えをまとめておくことも重要なポイントである。

30ワード程度を精選して

 教育時事は過去3年分を押さえること、と言われている。加えて試験直前の3月くらいまでの時事が良く出題される。範囲が広そうだが、時事全般、特に政治や経済などに比べて教育の内容はそれほど広いわけではない。学習指導要領、生徒指導・問題行動などの項目に分けて、時事を整理してキーワードをピックアップしよう。精選して30ワード程度が適当なのではないか。その程度ならしっかり覚えられるだろう。

 論作文では、テーマが与えられ、それについて自分なりの捉え方などについて述べていくわけである。こうした論作文のテーマは、多くの場合、教育における今日的課題に相当するキーワードが含まれている。キーワードを押さえることが論作文や面接を成功に導くことにつながるのである。

キーワードの意味を自分の言葉で

 今日的な教育のキーワードとしては、「学校の働き方改革」「個別最適な学びと協働的な学び」「GIGAスクール構想」「教育DX」などが挙げられるが、それらを論作文のテーマの中に盛り込み、それをどのように捉えているか、どのように教員として具体化していくか、などということについての論述を進めていくのである。

 従ってキーワードの背景、意味、課題などについて、自分で調べて把握しておくことが重要だ。最新の教育時事を整理した書籍や教育関連ウェブサイトを参考に、経緯や背景を押さえておく。それをもとにキーワードの意味を自分の言葉でまとめていくと、キーワードの内容、要点が理解できてくる。

自分の考えを付記

 まとめる際はキーワードの説明や解説だけではなく、その事案についての自分の考えも付記しておくようにする。こうすると論作文の執筆や面接の際に、自分の意見をしっかりと記したり、述べたりすることができ、採点官や面接官からよく勉強している、と評価されやすい。

 同じ教員志望者や知り合いの教員などとその課題や事案について意見を交わすのもよいだろう。例えば「働き方改革の目的」「主体的・対話的で深い学びの実現」「児童虐待防止への学校の対応」などについてである。他の考え方を知ることによって意見の幅が広がり、柔軟な対応が可能になる。

各種答申や通知などもそろえて

 試験本番まであと約半年であるが、現時点で重要と思われる代表的なキーワードを別表に挙げておいた。各自でその内容を調べて、まとめる作業に取り組んでもらいたい。これに加えて、部科学省の各種答申や通知などもそろえ、関連の情報をしっかりと整理して押さえておきたい。論作文、面接などの大きな力となる。

 

◇ ◇ ◇

代表的な教育のキーワード

・能登半島地震

・防災教育・安全教育

・学校の働き方改革

・教員不足

・給特法

・教員採用試験の早期化

・GIGAスクール構想

・教育DX

・PBL(問題解決型学習)

・STEAM教育

・生成AIガイドライン

・いじめ重大事態ガイドライン改訂

・不登校34万人超

・個別最適な学びと協働的な学び

・カリキュラム・マネジメント

・現行学習指導要領と次期学習指導要領

・部活動地域移行

・小学校の教科担任制

・探究学習

・インクルーシブ教育

・ウェルビーイング

・教育格差・体験格差

・金融教育

・主権者教育

・コミュニティ・スクール

・SDGs・ESD

・少子化

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