第6回 浦和一女の探究学習

第6回 浦和一女の探究学習
【協賛企画】
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 本校は探究学習に力を入れている学校です。探究学習は「生徒の社会に対する関心、問題意識を高める」「問いを立てる力を身に付ける。社会で起きていることから課題=なぜそのようなことが起きるのかを見つける力を養成する」「今までの常識にとらわれない=壁を突破する力、勇気を持つ。グローバルリーダーの養成、答えのない問題への対応力」「抽象的でなく具体的な提案=いきなり世界を変えるのは難しい。まずは身近な問題に取り組む」「自分自身が楽しめる、関われることから取り組む」という目的を持って行っています。

 「総合的な探究の時間」は、1・2年生が火曜日の7時間目、3年生が金曜日の6時間目に設定されていて、1年生は前期に自分のロールモデルとなる人を探す「モデル研究」を個人で行い、後期はSDGsの課題を中心とした探究学習を行います。1年生後半の探究学習ではクラスを10のグループに分け、それぞれが別々の講義を受け、クラスに戻って5人のグループをつくって探究活動を始めます。2年生はクラス関係なく、テーマごとにグループで活動を行い、文献調査やアンケート・フィールドワークなどの調査・分析を取り入れていきます。生徒は17のSDGsの課題、ビジネスグランプリ、ベトナムフィールドワークから自分がやりたい課題を選び、1年間をかけて自分のテーマに取り組みます。3年生は2年間の活動の振り返りを行い、まとめとしての論文を作成する活動をしています。

 私は学校司書として「教務部図書係」に所属していますが、探究学習は「探究学習部」が年間計画を立てて動いています。各学年に学年担当の先生がいて、年度が始まる前に図書館と打ち合わせをしています。1、2年生の探究学習は最初に進路選択の話が入るので、探究学習が本格的に始まるのはゴールデンウィーク明けになります。

 1年生の「探究学習ガイダンス」では、まず1年生の探究学習部の教員が年間スケジュールを示し、これからの探究活動について説明した後、図書館が情報検索の方法を説明します。(次回はその様子をご紹介します。)

 学校図書館を活用しようと先生に思ってもらうためには、資料提供を充実させることが大切です。生徒の読みたい気持ちを支え、好奇心をくすぐり、新たな可能性を広げていくのと同じように、先生への資料提供を通じて授業づくりを支えます。私も授業見学をさせてもらうことがありますが、その際にはその授業でどんな資料が活用できるかを考えながら見学しています。

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