【すぐに使える―教採面接の回答例(2)】教職への思いを強く語る

【すぐに使える―教採面接の回答例(2)】教職への思いを強く語る
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〈質問2〉

 ボランティア活動は、どのようなことをして、どのような点が心に残りましたか。

〈回答例〉

 介護を必要とする高齢者の施設で活動させていただきました。食事のお手伝いや着替えやトイレのお世話といった活動でした。会話ができる高齢者の人たちばかりでしたので、午後の自由時間には一緒にいろいろな遊びをしました。お手玉をしたり、じゃんけんゲームをしたりしました。

 心に残っているのは一緒に紙風船を膨らませたときのおばあさんの顔でした。膨らんだ紙風船を私に見せ、にこっと笑ったおばあさんの顔が忘れられません。そのおばあさんの顔から、人と誠実に関わっていくとそれがそのまま返ってくるのだということが実感できました。

 そのことを通して、精いっぱい誠実に子どもたちと関わっていけば、きっと笑顔で子どもと向き合うことができる教師になれる、教師になる、という思いを強く持ちました。このことが一番心に残ったことです。

〈解説〉

 介護体験から得たものを明確に述べています。あれもこれもではなく、焦点の絞られた回答になっています。心の体験を語りながらも情緒的なものに走り過ぎず、聞き手がもっと聞いてみたいという思いに駆られる回答です。

 さらに、教職を志す思いにもつなげて体験を語っています。心と心の交流を大切にできる教師になる予感を感じさせる内容です。

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