第7回 ギフテッド・キャンプ②-日本中、そしてアメリカから集まったギフテッド児-

第7回 ギフテッド・キャンプ②-日本中、そしてアメリカから集まったギフテッド児-
【協賛企画】
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 「Thinkers サマーキャンプ in 福岡 2024」の参加者は、北は北海道から南は鹿児島まで、全国津々浦々から集まりました。また、アメリカ在住の日本人の子どもたちからも、夏休みを利用しての参加がありました。このキャンプで用意したクラスは小学校1~3年の「クラスA」、4~6年の「クラスB」のほか、年下の兄弟姉妹向けに「幼児クラス」もつくりました。

 このキャンプで試みたのは、探究学習です。シャロン・マエダ先生は、ギフテッド児に課す探究学習のテーマは、社会問題の解決と絡めるとよいと言います。キャンプの開催地である少年自然の家は、海まで歩いて5分ほどの所にあり、当初から海遊びや砂浜を利用した学びを計画していました。そのため、研修中の教師たちは、キャンプの開催地である福岡県の沖ノ島のごみ問題に着目しました。世界遺産である沖ノ島は近年、海から流れてくるごみが集まり問題となっています。

 そこで「クラスA」は海のごみ問題をテーマに、「クラスB」はより複雑な沖ノ島のごみ問題をテーマにしました。初日、子どもたちは思考スイッチの使い方を学び、その後は海水浴を楽しみました。また、2日目は制作と飯ごう炊飯を行い、3日目に発表を行いました。

 テーマは決まっているものの制作物の最終形態は自由で、アートで表現したり、スライドで表現したりといろいろな作品が集まりました。また、発表形態も、前に立って発表する、机に置いて展示だけにするなど自由にしました。制作物については、事前のアンケートで大半の子どもがデジタル作品を制作する予定と回答していたものの、実際のキャンプでは大半の子どもが海の漂流物などを使ったアナログ作品を作っていたのも印象的でした。自然と触れ合う喜びも学んだかのようでした。

「Thinkers サマーキャンプ in 福岡 2024」で発表をする子どもたち
「Thinkers サマーキャンプ in 福岡 2024」で発表をする子どもたち

 このキャンプのプログラムはとても好評で、参加者へのアンケートでは92%から「満足した」との結果を得ました。

 

■子どもたちの声

 「10点満点中、普段の小学校6点に対して今回は10点!」

 「3日間、本当に楽しかった!友達がたくさんできてうれしい!また来年も参加したい!」

 「普段の学校は嫌いだけど、サマーキャンプは毎日楽しかった。最後の発表の形態が選べるのがとてもよかった。先生が優しかった」

■保護者の声

 「学校嫌いのわが子が、この3日間、毎日楽しい楽しい!と言って教室に向かっていく姿を見て、このキャンプに参加させていただいて本当によかったと思いました」

 「普段、学校になかなか行けない娘が、このサマーキャンプでやる気スイッチを押してもらい、立派な制作をして、みんなの前でプレゼンまでできるようになっていて驚きました」

 

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