〈質問7〉
指導に従わない子どもにどのように対応しますか。
〈回答例〉
まず、「子どもにひらく」ことを大事にします。従わない子にはその子なりの言い分があるはずです。
教師も変わろうとしている真剣な姿で問題を受け止めて、ぶつかっていきます。イエスか、ノーかをはっきりさせ、逃げないで、話を聞き、できることから始めます。
次に、「子どもをひらく」ことに力を入れます。本人や学級の子どもとの関わりや子ども同士の関わりの改善を目指します。休み時間や放課後に子どもと一緒に遊びます。子どもと触れ合い、その子のよさを褒め、広めます。一緒にできた心地よさの体験を共有することで、その子も学級も変わってくると信じています。
〈解説〉
「担任教師が変われば子どもも変わる」という教師としての信念と力強さが伝わってきます。
力で従わせるのではなく、内面からの変容を促すポイントを押さえています。それを、自分の言葉で表現できるようにするには、回答を練り上げる作業をすることです。
江戸時代の教育学者、細井平洲の言葉に「人の子を教育するは菊好きの菊を作る様にはすまじく、百姓の菜大根を作る様にすべきこと」というものがある。菊好きは、理想的な好みの形を目指して育てる。百姓は形や大きさにかかわらず「おいしくなあれ」と育てる。最近は、自身が「菊好き」なのでは、と悩む先生たちによく出会う。菊好きから百姓への転換の難しさも、非常に多く見聞きする。
伝統的なカトリック系ミッションスクールだった宇都宮海星女子学院中学・高校は、2023年度に星の杜中学・高校として生まれ変わった。世界10都市以上で海外留学を経験できる制度の導入など積極的にグローバル教育に取り組み、入学希望者も年々増加するなど注目を集めている。また、24年度には全国の私立中学・高校12校とコンソーシアムを立ち上げ、国内留学などの連携も始めた。これらの施策を推進する小野田一樹校長に、学校改革の現状や、私学を中心としたこれからの学校教育の在り方などを聞いた。
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