【すぐに使える―教採面接の回答例(6)】

【すぐに使える―教採面接の回答例(6)】
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具体的に分かりやすく回答

〈質問8〉

 能力はあるのに真剣に取り組まない子どもがいます。どのように指導しますか。

 

〈回答例〉

 授業や休憩時間にその子との関わりを多くして、やる気のきっかけを見つけます。まず、授業中の語り掛けをします。一緒に遊んだり掃除をしたりしてその機会をつくります。子どもから来るのも待っていてもよくなるとは思えません。私から子どもに近づくすべを考え、一緒に汗する場を作ります。この先生は自分のことをよく見ていてくれるという実感がもてるように工夫します。

 次に、褒めてやる気を出させます。褒められ、励まされてやる気がなくなる子はいません。どの子もよくなりたい、高まりたいという気持ちがあります。そこを刺激してできた喜びを共有します。

 

〈解説〉

 抽象的な回答になりやすいところを、どうするかを分かりやすく、その意味まで答えています。この問題の解決策は多様です。人間関係改善策、授業への魅力策、達成体験策など具体策を挙げられる方法で模擬回答をつくってみるといいでしょう。この回答のように、方法と熱意が伝わるまで練り直してみましょう。

前回の振り返り改善点を把握

〈質問9〉

 今回は何回目の受験ですか。これまでどうして受からなかったのか、自分でその理由をどのように考えていますか。

 

〈回答例〉

 今回は2回目の受験です。前回は面接での応答の内容にまとまりがなく長くなってしまい、注意を受けてしまいました。また、集団討論で先に考えを言われてしまい、解決への意見や方向付けた意見が言えなかった点です。

 昨年、十分に意見を伝え切れなかったのは、単に表現力だけの問題ではなく、教育課題や解決方法についての自分の考えが整理できていなかったためだと思います。そのため質問の意図を的確に捉えないまま、要点を押さえ簡潔に答えられなかった点を改善して臨みました。

 

〈解説〉

 よく自分の問題点を受け止めています。複数回受験している人は、前回の振り返りをして改善点を把握し実践することです。自分の問題がどこにあるのかを捉えて、模擬答案を作成し、実演して臨むことが重要です。友人や職場の先輩に模擬面接を受けて、指摘されるのもよい方法です。場数を踏んで指摘箇所を改めるのです。意見を的確に伝える力のトレーニングは、試験のためだけでなく学校現場に出てからも必ず役に立ちます。

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