タブレット端末の家庭への持ち帰りや使用状況について小学校の先生方から話を聞いた。持ち帰りを積極的に進めている、持ち帰る曜日を決めている、持ち帰りをさせないなど、地教委や学校によって差があることが分かった。
持ち帰り後の使用ルールについては、なしでお任せ、使用は夜10時まで、使用は宿題に限る、など。長期休業日の使用については、家庭に持ち帰らせない、持ち帰るがルールを決めて使わせている、持ち帰るが使い方は家庭に任せている、など。
学習以外には使用できないようにフィルタリングしている地区もあった。地域や家庭の状況や実態に応じて決めているのであろう。子どもたちは素直に従っている子もいれば、夜、隠れてゲームやユーチューブをやっている子もいる。中にはフィルタリングを破ってしまう子がいるという。
教委によっては家庭での使用を進めているところもある。家庭では、夜10時以降は居間に置き自室や寝室には持ち込ませないようにしている例もある。視力の悪化も心配だ。低学年のうちは使用するなという保護者もあれば、使わないと将来心配だという保護者もいる。さまざまな声があるようだ。
学校や教師はどう対応すべきか。授業で使用のメリットを教えるとともに健康上の問題、モラルの問題などのデメリットも教えているはずだ。実態を把握しながら指導の一層の徹底を図りたい。子どもの実態や問題を説明し、保護者と話し合うように促すことも必要だろう。大人が見本を示して子どもが自らを律することができる力を育てたい。