〈質問11〉
クラスに万引きで補導される児童生徒が出ました。ホームルームでどのような話をしますか。
〈回答例〉
小学校中学年の学級を想定します。本人と保護者の指導後に、個人が特定できないように全体指導をします。
残念なことに、このクラスからシャープペンシルをお金も払わずに店から持ち出してしまい、警察にも通報されてしまった子が出ました。その子のお父さんが会社を休んで本人と一緒にお店と警察におわびに行ったそうです。その子は次のように言っていました。いつも優しいお父さんがとても悲しそうな顔をして、お店の人にお金を払って「どうか許してください」と謝っているのを見て、涙が出てきました、と。どうして涙が出てきたのでしょう。遊び半分にこんなことをしていると、泥棒することが平気になり恐ろしい人になってしまいます。決して、そんなことはしてはいけません。また、家族を悲しませないようにしましょう。
〈解説〉
このように学級指導の場面を想定した質問に答えるような模擬回答づくりは、よい回答練習になります。よい点は、対象を想定して、個人が特定できないように指導し、かつ、子どもの心に訴え掛けている点です。ゲーム感覚で遊びとして集団化している万引きを防止する実践例としても活用できます。