面接での「やってはいけない」 印象を良くするために

面接での「やってはいけない」 印象を良くするために
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 教員採用試験では、従前より引き続き「人物重視」であり、面接が重要視されている。これまでも当紙面で面接対策を伝えてきたが。ここでは面接を失敗しないように「やってはいけない」ことを軸に面接官への印象を高めるポイントを紹介しよう。

 面接では、「自己のPRを3~5分で行ってください」と言われることもある。短い時間の中で、自分のよいところをどれだけPRできるか、教職に対する自分の意欲や情熱をどれだけ打ち出すことができるか、事前に表現の仕方も含めて十分考えておこう。

第一印象のために「不愛想」は避ける

 第一印象は面接では非常に重要である。最初の印象が良くないと大体30分である面接の時間中に良い印象に変えるのはなかなか難しい。

 第一印象をよくするには、まず服装やマナーが重要だ。入室の際の態度や動作に気を付けなくてはならない。しかし、それだけでは不十分であり、全体として明るく爽やかな雰囲気が出せるようになりたい。そのために重要なのは「笑顔」だ。表情がない=無表情は「暗い」人物と思われがちである。面接の場に好ましくない。意識して笑顔を保つようにしたい。それも「顔で笑う」だけではなく、「体全体で笑う」ことが大事である。

 とにかく不愛想であると思われてしまっては元も子もない。明るく爽やかな雰囲気が出せるよう心掛ける。話すときは一本調子にならないようテンポよく話せるようにしたい。

敬語を間違えないように

 面接では当然敬語を使って話すわけだが、学生の場合、日常生活で使う機会が少ないので、間違った敬語や表現を連発してしまうこともあるだろう。礼儀正しさを強調しようとすると不自然さが感じられてしまうので、できる限り丁寧に話すよう心掛ける。敬語も自然に聞こえるよう無理にない範囲で取り入れるようにする。ただし、間違った敬語はみっともないので、誤用は避けるよう注意する。

「話を聞いてないように見える」は厳禁

 面接では受験者の「話す」態度だけではなく、「聞く」態度も注視している。そもそも教師は児童生徒の話をきちんと聞けなくてはならないものだ。だから、面接官の質問はしっかりと聞かなくてはならない。それだけではなく、集団面接や集団討論の際、他の受験者の話も耳に入れておく必要がある。他の受験者が話している間もぼーっとしていてはいけないのだ。

 さらにただ「聞いている」だけではなく、「聞いているな」と面接官に感じさせることが求められる。そのためには、「うなずく」ことが重要である。話を聞いているときは、適度な感覚でうなずくとよい。話の内容によって、うなずきを大きくしたり、小さくしたりすると効果的である。

面接官を怖がらない

 面接官を必要以上に怖がらなくてもいい。合格者の報告では、「面接官は笑顔で迎えてくれた」「終始笑顔だった」「答が出ないときにフォローしてくれた」など意外に「優しかった」面接官は多いようだ。

「面接官と目を合わせない」ことのないように

 面接中の態度は重要。落ち着いた態度を示すのがよい。猫背、目が泳ぐ、貧乏揺すり、身振り手振りが大き過ぎる――などに注意する。特に、最近は面接官と目を合わせない受験者が多い、と聞く。これも教師は児童生徒の目を見ながら話を聞かなくてはならないのでマイナスだ。どうしても目を合わせられないなら、目の上下でもいいから顔を見ること。眉毛やおでこでもいい。それも無理なら口元でもいいから面接官に顔を向けるようにしよう。

自慢話に終わらない

 自己PRなどでは、部活動の活躍や留学の成果などを語るケースが多いが、単なる「自慢話」に終わらないようにする。具体的には、その体験や成果を教職生活にどのように生かせるか、を盛り込むのである。そこで得た、技術、精神的なもの。それらを教職生活でどのように生かしていくかを付け加えたい。

「まとまりがない」話はしない

 とりとめのない話をだらだらするのは、印象が良くない。話したいことはたくさんあるかもしれないが、冗長に聞こえてしまっては逆効果である。「起承転結」で話すのではなく、「結起承」で話すようにするのである。最初に「結論」を述べ、それからなぜそのような考えに至ったかを説明すると話の内容が伝わりやすい。話は簡潔・明瞭にまとめよう。

失敗感を出さない

 終了時などに、「失敗した」という表情をしたり、首をかしげたり、うなだれたり、頭をかいたりしないこと。安堵感からため息をつく人もいるが、これも印象がよくない。

 この他、細かいことでは、「時計を見ない」「腕組みをしない」「足を組まない」「髪の毛をいじらない」「頭をかかない」「メガネが汚い」などに注意する。

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