合格に向けー課題を説く⑧学校の施設・設備管理上の問題 「毎日が安全点検日」と考える

合格に向けー課題を説く⑧学校の施設・設備管理上の問題 「毎日が安全点検日」と考える
iStock.com/takasuu
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安全で目的に合った使用に

 学校は子供にとって安全・安心の場でなくてはならないが、実際には「学校事故」は少なくない。施設・設備の管理の最終的な責任者は学校管理職であるが、教員は児童生徒の安全のために常に施設・設備の状態に気を配る必要がある。

 学校は児童生徒の教育活動の場であるが、学校の施設・設備の開放により、多くの社会教育団体や地域の方たちが利用している。「学校事故」は、前者と後者を分けて考えることができるが、「学校(特に管理者)の瑕疵(かし)」という点では、学校は国家賠償上の「公の造営物」である以上、安全で目的にあった使用に耐え得る状況が保たれていなければならない。

 施設・設備の管理を任されている「学校(特に管理者)」には、施設・設備の保守点検や管理への取り組みが強く求められている。

施設・設備の保守点検のポイント

 学校の施設・設備は、学校敷地内に存在する全てが該当する。校門も門扉や玄関の靴箱周り、廊下や階段、教室内の物品など挙げれば切りがないが、安全の観点からの点検は欠かせない。不要なものが放置されていないか、扉などが壊れたり開きづらくなったりしていないか、落下の危険性のあるものはないか、技術・家庭科の工具や包丁など特別教室の設備に不備はないか、など常に点検されていなければならない。また、サッカーゴールのように可動式ではあるが、固定が義務付けられているものは、転倒防止措置を怠っていないかチェックする必要がある。点検に甘さは禁物で、「いつでも、どこでも、誰でも」を基本姿勢に、子供の目線での点検が大切となる。

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