2次試験の最終アドバイス 他と差をつけるために面接のワンポイント

2次試験の最終アドバイス 他と差をつけるために面接のワンポイント
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 1次試験が各自治体で行われている最中である。8月からは2次試験が始まる。2次試験は面接が中心の自治体が多い。面接はほんのちょっとの気遣いや工夫で評価が変わるもの。そこで、2次試験対策として、面接に関するワンポイントアドバイスを紹介しよう。

話を聞き、面接に集中する

 面接で重要なことは「話をきちんと聞けるか」「面接に集中しているか」である。面接は誰でも緊張するし、あがってしまう。これは仕方がないことである。それでも「面接に集中」できていればよい。質問されていること、何を聞かれているのかということに集中していることが求められる。受験者の中には面接官が聞いたこととは、ずれた回答をする者が案外少なくない。校長としては、実際の学校現場で自分の指示などをしっかりと聞くことができるかどうか、また児童生徒の話をしっかりと聞いてあげることができるかどうか、こういう点が判断のポイントとなる

あがっていることを認める

 「あがってますか」「緊張していますね」と聞かれることがある。「そうでもありません」と否定すると、途端に緊張してしまう。「あがっています」と素直に認めると逆に緊張が解けていくことが多い。

面接中の表情にも常に気を配る

 ▽質問を待っている間は、小さな笑顔で待つようにする。絶対にうつむいてはならない。

 ▽質問をされたら、まずうれしそうな顔をする。嫌がったり、困ったりするような顔はNGである。

 ▽質問に答えている間は、できるだけ大きな笑顔を浮かべる。無表情だったり、眉間にしわを寄せたりしない。

 ▽質問に答えた直後にも改めて大きな笑顔を浮かべる。首を傾げたり、ため息をついたりもNGである。

 笑顔で回答するとその内容に自信があると判断され、好印象につながる。表情が硬いと自信がないように感じられるし、この人物と続けて話したいという興味が湧かない。

ハンカチは上着のポケットに

 夏場なので面接中に汗をかいてしまうこともある。あがると汗が出てくることもある。こういう場合は、早めにハンカチを出して汗を拭いてしまおう。ズボンのポケットに入れておくと出すのに手間が掛かるので、上着のポケットにしまっておいて、さっと取り出すと見栄えもよい。「失礼します」といってから、軽く拭く。

「面接官は優しい」と思う

 受験者の報告を見ると、「面接官は笑顔で迎えてくれた」「終始笑顔だった」「答えが出ないときにフォローしてくれた」など「優しかった」というケースが多い。面接を必要以上に怖がらなくてもいいということだ。

圧迫面接された場合のNG事項

 圧迫面接は結構ある。そのときに絶対にやってはいけないことは、(1)困った顔やむっとした顔をする(2)思わず切れてしまう(3)「どうしてそう思うのですか」などと逆質問する(4)動揺して視線がうろうろしてしまう(5)やたら早口でしゃべりまくる(6)泣いてしまう―実際に泣いてしまう人はいるようだ。

圧迫面接対策

 ▽「常に自己PRにつなげる」=応答は、肯定と否定の2通り。「教師に向いていない」と言われた場合、肯定は「まだ実力は不十分であると思います」としながらも、「私にはこういう優れた点があり、頑張って自分を高めていきますから、よろしくお願いします」という。否定は「いや、必ず役に立てると思います」として、「大学ではこういうことを学び、講師としてこういう経験を積んだので、一生懸命頑張ります」という。

 ▽「演技である、と思う」=「これは試験であり、自分を試すためにわざと厳しいことを言ってくる。本当は心の優しい校長だ」と思い、厳しいことを言われても真に受けないようにする。また、「見所があるから圧迫面接をする」という面接官の証言もある。教師として期待できるのではないかと思った場合しか、しつこく圧迫面接はしてこない。「自分は教師として期待されている」と思ってもいいのである。

退出前に御礼をいう

 面接官から「これで面接を終わります」と言われたら、立ち上がって「ありがとうございました」と言う。印象よく面接を終えることができる。口ごもりながら、中途半端なお辞儀をしての「どうも…」は避けたい。

終了時はここに注意

 失敗したなという表情をしたり、首を傾げたり、うなだれたり、頭をかいたりしないようにしよう。終わった安堵感からため息をつく人もいるが、これも印象がよくないから注意する。

面接は「楽しい」と思う

 正直なところ、面接を「重い」と感じる人は少なくないだろう。面接官の多くは、年配のベテラン校長で話が弾むわけもなく、合否がかかった真剣勝負の場であるから、緊張しないわけがない。それでも面接の最大のポイントは「笑顔」である。面接会場に入室して面接官と初めて目が合ったとき、質問に答えるとき、圧迫面接を受けたとき、「笑顔」は絶対に必要だ。面接は、「いろいろな人と出会えて話ができる楽しい機会だ」「自分について聞いてもらえる楽しい時間だ」と思って臨もう。

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