質問6 あなたと気が合わないと訴えている子供がいた場合どうしますか。
○回答
万が一にも、私とは気が合わないという児童がいたなら、そのような事態を招いた私自身を強く戒めます。なぜなら、「児童は教師を映す鏡」といわれるように、教師の力量が映し出されているからです。担任と合わないと言われたことは、児童の気持ちすら理解できない力不足の教師だと「NO!」を突き付けられたに等しいと捉えます。それは、教師の児童への愛情不足やコミュニケーション不足などが原因であると考え、より、児童目線に立って策を講じます。具体的には次のようなことを心掛けます。
▽一人一人の児童に対し、つらい出来事や耐え難いことがないかなど、今まで以上に関わりを強め、ささいなサインも見逃さない。
▽繊細で情緒不安気味になりがちな児童には、自尊心にも十分配慮する。
▽いかなるハラスメント、えこひいきや偏見、それらしさが皆無の学校。
[コメント]
学級担任のあなたと気が合わない児童がいた場合どうするかという問いに、「万が一にもそのような事態を招いた自分を戒め、児童目線で対策を取る」、実にいいですね。児童は、自分の担任が大好きです。児童は教師を選ぶことができません。それ故に、常に研さんに励み、謙虚に児童に対峙する姿勢が求められるのです。児童は、学校生活の大部分を担任と過ごします。担任を好きか否かで学校を好きにも嫌いにもなり、学習意欲にも大きな影響を及ぼすのです。
質問7 子供がふざけ合っていて、シャープペンシルが目に刺さったら、どのように対応しますか。
○回答
授業中の事故を想定して申し上げます。けがをした子供を保健室に連れて行きます。
その際、他の子供たちには自習の課題を出し、隣の担任に声を掛けて行きます。けがの状況を校長に報告し指示を受け、眼科校医の診断を受けさせます。
事実確認をし、校長への報告と相談をしてから、対象児童の保護者に連絡します。保護者に過度の心配を掛けないように丁寧に連絡します。また、加害児童の保護者への連絡をします。
学級では事故の再発防止の指導をします。その後この事故の課題をまとめて報告します。
[コメント]
事故発生時の対応の仕方が、担任の単独行動ではなく組織で対応しようとしている点がよいです。
ポイントは、命の重みを意識した迅速な対応と他の児童への指導、管理職への連絡、保護者への迅速かつ丁寧な対応です。
日頃の危険予知指導と事故対応シミュレーションがあると、冷静で迅速かつ丁寧な対応ができるようになります。