教師が今すぐ実践できる時短術(10)「一日一善」を記録する

教師が今すぐ実践できる時短術(10)「一日一善」を記録する
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「一日一善」、皆さんはできているでしょうか。毎日、自分が幸せに感じたこと、人に対してできたことを記録していると、無意識のうちに、相手に喜ばれるような行為をしていることに気付きます。

これらは、一日を振り返らないとなかなか気付きません。ごく当たり前に行っているために、意識しなければ流れていってしまうのです。例えば、今日行った良いことを考えてみましょう。

・朝一番に職場に行って鍵を開けた。

・お湯を沸かして、周りの人の分もお茶を入れた。

・子供たちの目を見て「おはよう」と言った。

・課題のあるAちゃんの良い所を三つ言った。

・学級通信でたくさん褒めた。

・放課後、同僚の先生にパソコンの使い方を教えた。

・率先して電話を取った。

・帰るときに、隣の先生の席にシュークリームを置いておいた。

「一善」に限らず、細かいことでも毎日メモを取ります。良いことと呼ぶにはおこがましいようなことも書きます。これを積み重ねるうちに、「席を譲りたくなるような人が前に来ないかな」「誰か道端で困っていないかな」と、まだ書いていない、行っていない良いことをしたいという思いが芽生え、常にアンテナを張るようになります。

人のためにしているのではありません。自分のために、みんなに良いことをしているのです。それが世の中のためになるなら、言うことなしです。

一日一善は、見方によっては時短の正反対に位置する行為とも言えます。人助けをしている間に自分の仕事を進めていれば、もっと早く帰れるかもしれません。しかし、それで早く帰れたとしても、本当に豊かな人生を過ごしていると言えるでしょうか。

人間は一人では生きていけません。周りの人のために行動することで、何より自分の心が癒やされていきます。人の不幸の上に成り立っている幸せは、本当の幸せではないのです。

また、早く帰ることだけを目的にすれば、職員室での会話がなくなり、情報が入ってこなくなります。結局、自分だけ知らないといういら立ちから、「ここは悪い職場だ」と勝手に錯覚しはじめます。これは完全に負のスパイラルです。

一日一善、ぜひ記録してみてください。そうすればもっと良いことがしたくなり、何よりあなた自身が幸せな気持ちになれます。そして、たくさんの仲間があなたの周りに集まってくるでしょう。

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