【教員の「こころ」を守る(10)】メンタルヘルステクノロジーズの目標

【教員の「こころ」を守る(10)】メンタルヘルステクノロジーズの目標
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 メンタルヘルステクノロジーズの刀禰です。最終回となる今回は「当社の目指すところ」についてお話させていただきます。引き続き、このコラムで言うメンタルヘルスによる心の病は、「適応障害や軽度のうつ」と定義して話を進めたいと思います。

 2022年3月に東京証券取引所マザーズ(現グロース)に上場し、ようやくスタートラインに立てたと考えています。多くの起業家は、「株式公開会社になること」を一つのゴールに置いていますが、私はスタートにすぎないと捉えています。なぜなら、上場は目的ではないからです。

 それでは、当社の目的は何かというと、会社のビジョンでもある「ウェルビーイングのスタンダードを創る」です。具体的に、メンタルヘルス対策が必要な企業に対し、「ウェルビーイングな組織づくり」を実践して「組織の安定化を提供する」こと、そして働き方改革が遅れた業界(医療・建材・運輸業界など)や実質的に働き方改革の対象とならなかった職種のメンタルヘルス対策、組織の安定化を実現していきたいと考えています。

 実質的に働き方改革の対象とならなかった職種の一つが「教職員のメンタルヘルス」です。従って、命を懸けて必ず成功させます。その後は、公務員、介護、保育など、メディアでも問題が取り上げられている職種を解決したいと考えています。

 同時に、アジアに展開していくことも考えています。そのために、サービスモデルの革新も同時に始めています。メンタルヘルスで病んでしまうのは当然という前提に立ち、「高い確度で社会復帰できるサービス」を日本でつくり、アジアに展開していく予定です。

 なぜ、アジアを目指すのか。答えはシンプルで、少子高齢化で若い人が日本の経済、企業に希望を持てなくなりつつあるからです。

 「日本以外で稼げるビジネスをヘルスケアで実現する」

 山は高そうですが、楽しめそうです。

 たとえ、私自身がこの目標を実現できなくとも、その意思を継いだ次の世代の誰かが実現できるよう、その土台を創れればと考えています。

 「意思を継いでいく人づくり」。これが生きるということであり、人生の醍醐味(だいごみ)だと思っていますが、教職員ほど多くの人の人生を左右する仕事はありません。読者である教職員の方々が前向きに頑張れる環境を創造していくことが、23年現在の一番の関心事です。解決には皆さんの力が必要です。ぜひとも、私に力を貸してください。よろしくお願い申し上げます。

 (おわり)

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