東京弁をばかにされたことを理由にあまり人と喋(しゃべ)ろうとしない「ハジメくん」と、妻を亡くしたことで精力を無くしてしまった「とうちゃん」の人間模様が、主人公「ヒデちゃん」の視点で描かれる絵本。福岡県大牟田市で毎年7月に開催される夏祭り「おおむた『大蛇山』まつり」の開催に向け、とうちゃんは祭りの顔となる大蛇山を制作する。ヒデちゃんに誘われて制作現場に来たハジメくんは、とうちゃんの「むしゃんよか」(「かっこいい」を意味する熊本弁)な姿に興味津々。ハジメくんは制作現場に連日足を運ぶようになり、次第にとうちゃんと仲を深め、お互いが抱える心の影を昇華させていく。本文中、「かあちゃんが しなしてから、ぼーっと テレビばかり みとる」と方言でつづられており、舞台となっている福岡県の雰囲気を味わえる。
次期学習指導要領の基本的な考え方について、中教審の教育課程企画特別部会は9月5日、第12回会合を開き、これまでの論点整理の素案を検討した。主体的・対話的で深い学びの実装、多様性の包摂、実現可能性の確保を三位一体で具現化するため、教育課程を柔軟なものにしていく。
江戸時代の教育学者、細井平洲の言葉に「人の子を教育するは菊好きの菊を作る様にはすまじく、百姓の菜大根を作る様にすべきこと」というものがある。菊好きは、理想的な好みの形を目指して育てる。百姓は形や大きさにかかわらず「おいしくなあれ」と育てる。最近は、自身が「菊好き」なのでは、と悩む先生たちによく出会う。菊好きから百姓への転換の難しさも、非常に多く見聞きする。
伝統的なカトリック系ミッションスクールだった宇都宮海星女子学院中学・高校は、2023年度に星の杜中学・高校として生まれ変わった。世界10都市以上で海外留学を経験できる制度の導入など積極的にグローバル教育に取り組み、入学希望者も年々増加するなど注目を集めている。また、24年度には全国の私立中学・高校12校とコンソーシアムを立ち上げ、国内留学などの連携も始めた。これらの施策を推進する小野田一樹校長に、学校改革の現状や、私学を中心としたこれからの学校教育の在り方などを聞いた。
広告ブロック機能を検知しました。
このサイトを利用するには、広告ブロック機能(ブラウザの機能拡張等)を無効にしてページを再読み込みしてください