小中学生を対象にしたシリーズの第1巻として刊行された本書。武田信玄、上杉謙信、伊達政宗といった有名な武将や山中鹿介、鍋島直茂などあまり知られていない武将の残した言葉を記す。各武将の特徴や背景に触れつつ名言を紹介する構成で、歴史を学ぶことに特化した内容になっているが、「人の学あるは、木の枝葉あるが如し」といった当時の表現と、「学問がある人というのは、木や枝に葉っぱがあるようなものだ」と現代風に訳した表現の2種類が記載されており、名言を通して昔と今の日本語の微妙な変化も楽しめる。さらに、「まだわからない将来のことを心配するより、いまできることをしっかりやるべきだ」といった胸を熱くする名言が扱われており、学習教材という枠に収まらず人生の歩み方に明るい兆しを与えてくれる指南書とも言えそうだ。
次期学習指導要領の基本的な考え方について、中教審の教育課程企画特別部会は9月5日、第12回会合を開き、これまでの論点整理の素案を検討した。主体的・対話的で深い学びの実装、多様性の包摂、実現可能性の確保を三位一体で具現化するため、教育課程を柔軟なものにしていく。
江戸時代の教育学者、細井平洲の言葉に「人の子を教育するは菊好きの菊を作る様にはすまじく、百姓の菜大根を作る様にすべきこと」というものがある。菊好きは、理想的な好みの形を目指して育てる。百姓は形や大きさにかかわらず「おいしくなあれ」と育てる。最近は、自身が「菊好き」なのでは、と悩む先生たちによく出会う。菊好きから百姓への転換の難しさも、非常に多く見聞きする。
伝統的なカトリック系ミッションスクールだった宇都宮海星女子学院中学・高校は、2023年度に星の杜中学・高校として生まれ変わった。世界10都市以上で海外留学を経験できる制度の導入など積極的にグローバル教育に取り組み、入学希望者も年々増加するなど注目を集めている。また、24年度には全国の私立中学・高校12校とコンソーシアムを立ち上げ、国内留学などの連携も始めた。これらの施策を推進する小野田一樹校長に、学校改革の現状や、私学を中心としたこれからの学校教育の在り方などを聞いた。
広告ブロック機能を検知しました。
このサイトを利用するには、広告ブロック機能(ブラウザの機能拡張等)を無効にしてページを再読み込みしてください