単元縦断×教科横断 主体的な学びを引き出す9つのステップ

単元縦断×教科横断 主体的な学びを引き出す9つのステップ
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職員会議や保護者対応などに追われ、十分な教材研究ができていない小学校の現状を問題視する筆者。教材研究を行う際、単元全体を見通して掘り下げる「単元縦断」だけでなく、各教科の特質を生かし、言語能力や課題の設定、創造的な発想といったさまざまな能力を伸ばす過程「教科横断」の視点に目を向ける必要性を説き、学習指導要領が最も重要視している「主体的・対話的で深い学び」を獲得するための「単元縦断型授業」のやり方を示す。一見手間が掛かりそうな授業に思えるが、ステップ1「問いを見出す」、ステップ5「情報を吟味する」、ステップ7「新たな価値を創造する」というような9つのステップを設け、各ステップでの学習形態や効果を発揮するツールを丁寧に解説する。加えて、実際に使用されている教材を用いた教科ごとの実例や、本書内で紹介されているツールのダウンロード先まで記載しており、机上の空論では終わらせない実践的な授業運営のメソッドが詰まっている。現在、アクティブ・ラーニングやGIGAスクール構想が本格的に導入され、さまざまな変化を求められるようになり、教育現場の転換期と言っても過言ではない。そのため、前例のない変化を求められる現場の教育者は大変なプレッシャーを感じているだろう。この大きな変化を本書ではくんでおり、従来のやり方にとらわれない次世代の教育現場の在り方の指南書となってくれそうだ。

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