NPO法人日本持続発展教育推進フォーラムではこのほど、第11回ESD大賞(後援・文科省、日本ユネスコ国内委員会、教育新聞社ほか)の受賞校を発表、文部科学大臣賞には福島県南会津郡只見町立只見中学校が選ばれた。同賞は、各学校で正しいESDの概念に基づいた教育が積極的に実践され、持続可能な社会の構築に参画する人間づくりの推進に寄与することを目的に、小中高校を対象にESDの実践研究事例を募り、優れた実践を顕彰する。文科大臣賞(ESD大賞)のほか、ユネスコスクール最優秀賞1校、小中高の各賞各1校計5校に加え、ベスト・アクティビティ賞1校、スタートアップ賞1校、審査員特別賞1校が受賞した。受賞校は、次の通り。
表彰式は12月6日、オンラインで開催された第12回ユネスコスクール全国大会で行われた。審査委員長・細谷美明日本持続発展教育推進フォーラム理事の講評は次の通り。「今回受賞された8校の取り組みにはいくつかの共通点がある。1点目は、『体系的・系統的』な内容であること。各学年で行っている点につながり・関係性があったり、小学校の成果を中学校で生かしたりという学年間、学校間連携がある。学校教育の枠内でなく社会全体に広がりを見せる可能性がある活動となっている。2点目は、活動を通し児童生徒が地域のよさ発見し、地域貢献につなげているということ。3点目は、どの学校も豊富な体験活動が行われており、机上の学習が実社会で役立てる学習になっているということ。これらの学習は、新たな発見もあり、次の学習意欲につながることが期待できる」。◇第11回ESD大賞・受賞理由文部科学大臣賞に輝いた福島県南会津郡只見町立只見中学校は、主に次の点が評価された