オーリキュラと庭のはなし

オーリキュラと庭のはなし
【協賛企画】
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 おばあさんが住む家の庭に植えられたオーリキュラという赤い花。料理にも香水にもならない役立たずだと言われて悲しむが、おばあさんからたっぷりの水と愛情を注がれ、元気に花を咲かせる。

 やがておばあさんは亡くなり、オーリキュラは荒れ果てた庭で花を咲かせ続けるが、ある日、ずっと側にいたりんごの木が日差しや長雨から守ってくれていたことに気付く。そのりんごの木ともお別れした後、オーリキュラはそれまで享受するだけだった愛情を誰かに返したいと思うようになる。

 悲しくも心温まる「花の一生」を描いた絵本だが、大人から子供へと注がれる愛情の巡りと重なる。

 多くの人に愛され支えられながら生きていることを子供たちにうっすらとでも感じてもらえたらと思う。

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