ウクライナで生まれ育った作者が、平和とは、戦争とは何かを伝える絵本である。
作者は、2014年に勃発したロシアのクリミア進行とウクライナ東部の戦争を体験。戦争について親子で語り合うきっかけとなる本を作ろうと15年に本書を刊行した。世界14言語に翻訳され、日本語版は15言語目となる。
物語の舞台は、3人の主人公が暮らすロンドという美しい町。平和なロンドにある日突然戦争がやってきて、次々と町を壊し町中が闇に包まれる。戦争を追い出そうと3人は知恵を絞り、戦争が唯一おびえるものを見つけ出す。町の人と協力して懸命に戦争に立ち向かっていく。独立後何度も戦争の痛手を受け、今この瞬間も続くウクライナの戦況を案じながら、親子で何度も読み返してほしい本である。
次期学習指導要領の基本的な考え方について、中教審の教育課程企画特別部会は9月5日、第12回会合を開き、これまでの論点整理の素案を検討した。主体的・対話的で深い学びの実装、多様性の包摂、実現可能性の確保を三位一体で具現化するため、教育課程を柔軟なものにしていく。
江戸時代の教育学者、細井平洲の言葉に「人の子を教育するは菊好きの菊を作る様にはすまじく、百姓の菜大根を作る様にすべきこと」というものがある。菊好きは、理想的な好みの形を目指して育てる。百姓は形や大きさにかかわらず「おいしくなあれ」と育てる。最近は、自身が「菊好き」なのでは、と悩む先生たちによく出会う。菊好きから百姓への転換の難しさも、非常に多く見聞きする。
伝統的なカトリック系ミッションスクールだった宇都宮海星女子学院中学・高校は、2023年度に星の杜中学・高校として生まれ変わった。世界10都市以上で海外留学を経験できる制度の導入など積極的にグローバル教育に取り組み、入学希望者も年々増加するなど注目を集めている。また、24年度には全国の私立中学・高校12校とコンソーシアムを立ち上げ、国内留学などの連携も始めた。これらの施策を推進する小野田一樹校長に、学校改革の現状や、私学を中心としたこれからの学校教育の在り方などを聞いた。
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