学校管理職・教育委員会のためのいじめを重大化させないQ&A100

学校管理職・教育委員会のためのいじめを重大化させないQ&A100
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 これまでいじめ重大事態の調査委員会(第三者委員会)の委員長・委員として33の事案に関わってきた著者が、いじめの未然防止やいじめ対応で悩んでいる学校管理職・教育委員会に向けてまとめた本である。調査委員会や研修会で学校・教育委員会の教職員から実際に寄せられた質問、疑問、感想から選りすぐり、100の質問に対する著者の見解を丁寧に分かりやすく示す。

 構成は▽いじめの定義・認定▽いじめの重大事態▽第三者委員会の調査▽重大事態の調査▽調査報告書(答申)の作成▽調査にあたっての基礎知識――の6章、合計100個のQ&A方式。

 今悩んでいる点、疑問点を解決するために必要なパートから読み始めることができるのはもちろん、一つの質問に対して回答が見開き1~2ページでまとまっていることから、現在いじめが起こっていない学校、教育委員会では、全体像をつかんでいじめの未然防止へつなげるのに役立つ。巻末には索引もあり、知りたいことの逆引きも可能だ。

 長年いじめ重大事態の調査に関わってきた著者は、ごく一部とはいえ、いじめを訴えることで何らかの利益を得ようとしたり(いじめ利得)、加害者とされる児童生徒またはその保護者に執拗(しつよう)な攻撃を加える(いじハラ)保護者などがいることに警鐘を鳴らす。いじめを重大化させないため、いじめ問題の真の解決のために、ぜひ手に取ってもらいたい。

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