海を見た日

海を見た日
【協賛企画】
広 告

 里親のミセス・Kの家には、自分をスパイだと思い込んでいるADHDのヴィグ、英語が上手に話せないマーラ、医者になるという夢を持つお姉さん役のナヴェイアという3人の里子が暮らす。

 ある日、アスペルガー症候群のクエンティンが加わる。

 母親が重い病気にかかったことをきっかけに里子になり、母親に会いたい気持ちを抱くクエンティン。その願いをかなえるため、4人は母親が入院している病院を目指す。最初は険悪な雰囲気が流れるが、次第にお互いの気持ちを理解するようになり、家族という意識が芽生え出す。

 里親制度の実情からヤングケアラー、発達障害など、子供に関する問題にも切り込んだ挑戦的な小説。今子供に何が足りていないのか、何が必要なのかを考える機会を与えてくれる。

広 告
広 告