秘密の大作戦!フードバンクどろぼうをつかまえろ

秘密の大作戦!フードバンクどろぼうをつかまえろ
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 ネルソンは妹のアシュリーと母親の3人暮らし。週に一度はフードバンクに通い、学校が運営する「朝食クラブ」で空腹を満たしている。

 ある日、フードバンクに忍び込んで食料を盗む泥棒がいる、といううわさを耳にする。徐々にフードバンクの食料が減っていく中、フードバンクに通うことに後ろめたさがあるため、ただ静観していた。そんな葛藤を乗り越え、友人らと協力して、泥棒探しのために立ち上がる――。

 子育て世帯の相対的貧困率は決して低くなく、満足な食事ができない子供は珍しくない。日本でも子ども食堂やフードバンクなどの対策は取られているが満足な状況とは言い難い。物語自体も面白いが、ネルソンが置かれている境遇を想像して、子供の貧困にも関心を持ちたくなる小説だ。

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