宮澤悠維 著学事出版1980円
元「学級満足度毎年9割ごえ」の教師で、YouTubeを通して学級経営で大切にしていたことを全国の教師に伝え続ける著者が、今回、学級経営で抑えるべきツボを1冊の本にまとめた。
「学級経営がうまくいかない」と悩む教師はもちろん、「もっと良い学級をつくりたい」「もっと子供を伸ばしたい」と向上心に満ちた教師を応援しようと、150の心得を惜しみなく伝える。
第1章「学級担任の心構え」では、学級経営を行う前の担任としての心構えを20紹介する。
第2章は「学級経営の原則」。荒れた学級の子供、沈黙の支配する学級の子供、素直な学級の子供、どんな学級の子供も伸びる、学級経営の普遍的な心得を32個解説する。
第3章「学級経営の技法」では、「健康・安全」「安心感」「ルールづくり」「集団を動かす」「仲間化」「教室環境づくり」「連携」「個をのばす」の8つの領域に分け、具体的な学級経営の技法を96紹介する。「集団を動かす」では、「担任におはようシステム」「忘れ物対応システム」「掃除に集中システム」など、子供を動かすシステムの構築方法を例示。実践的な内容を伝える。
付録「授業でおこなう学級経営」では、授業づくりに活用できるポイントも紹介する。隙間時間に読み進められるのも本書の特徴だ。いつも手元に置いて、不安になったとき、困ったときに読み返してみるのもお薦めだ。