いのちがかえっていくところ

いのちがかえっていくところ
【協賛企画】
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 父親に連れられ、初めて渓流釣りに来た男の子・たもん。なかなかうまくはいかず、諦めかけていた時、イワナがヒット。一進一退の攻防を繰り広げ、見事釣り上げる。

 それで終わりではない。父親は火をおこし、イワナを調理し、塩焼きを作る。たもんはおいしそうに焼き上がったイワナを手にするが、「自分が狩った生き物を食べる」という行為に、複雑かつ初めての感情を抱きながらもがぶりとかぶりつく。そのおいしさに感動するだけでなく、「命」を実感する。

 イワナをさばくシーンなど、不気味に描かれている部分もあるが、どこか「命をいただくことはきれいなことばかりではない」というメッセージが感じられる。

 食事として命を奪うことが、いかにありがたいことなのか知れるだろう。

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