(鉄筆)スタートカリキュラム……

(鉄筆)スタートカリキュラム……
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 「ゼロからのスタートじゃない!」東京都八王子市立松が谷小の学校通信のタイトルだ。写真が5枚掲載されている。入学式当日の1年生の教室は机が4人ずつのグループ構成で一斉型ではない。朝の「のんびりタイム」では6年生が読み聞かせをする。登校して荷物の整理ができた子から、手遊び歌を歌う、折り紙をする、友達や担任と話をする――。

 入学式翌日から外遊び。音楽室探検で興味ある楽器に触れる。6年生と近くの公園で交流。写真はいずれもスタートカリキュラムの内容だ。現行学習指導要領では小学校入学当初のカリキュラムは、生活科を中心に合科的・関連的な指導や弾力的な時間割の設定など指導の工夫や指導計画の作成を行うことが求められている。

 幼児期において自発的な活動としての遊びを通して育まれてきたことが、各教科等の学習に円滑に接続されるようにするためだ。幼児教育とのつながりを大切にすることで1年生が安心感をもって学校になじむようにする。

 スタートカリキュラムが必修になって4年目に入るが、いまだに実施してない学校があるようだ。小林佳世校長は「小学校の教員は、もっともっと『幼児教育』と『幼児期から児童期の発育・発達』についてしっかり学ぶ必要がある」「伸びやかに自己発揮できる子供たちを『指示を待つ子』にしてはならない」と言う。その通りだ。

 「幼保小の架け橋プログラム」の取り組みも2年目の実施・検証に入っている。「主体的な学び」の育成は幼保小の連携から始まっていることを確認し確実に進めてもらいたい。

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