教師を目指して、あなたが心掛けてきたことはどんなことですか。また、それをどのように教育に生かしますか。
私は、個々の子供のやる気を引き出す力を身に付けることを考えてやってきました。休日には少年サッカーチームの指導をし、その指導法を工夫してきました。個々の子のやる気とチーム力を高めることに力を入れてきました。初めは強い口調で指示命令が多かったように思います。勝つことばかりを考えていました。今はその子なりのよいところを皆の前で褒めてやり、相互によい点を認め合う場を設けています。
また、弱いところをカバーし合うように指導しています。褒めて育てることやチームの力を高める方法は、これからの学級経営や教科指導に生かせます。そして子供のやる気を促す指導に生かしていけると考えています。
この回答からは、学生生活や社会生活を通して得た教職への強い思いを感じます。自己PRに書いたことは、ここを聞いてほしいというところです。教師になるために何を心掛けてきたか、心に秘めた思いを聞いてもらえるよい機会と考えると緊張も和らぎ話しやすくなります。
私の学生生活はコロナ禍で授業もオンラインが多く、友人との交流もサークル活動も制限を受けて思うようにできませんでした。そんな中であえて挙げれば次の2つです。
一つは、卒論に関する本を読んでまとめたことです。もう一つは、小学校でも担任が英語を教えなくてはならないので、英会話の塾に通って日常会話ができるようになり、小学生が楽しく英語を学習する方法を学びました。この経験を生かして英語の専科をしてもいいと思えるようになりました。
この回答は、努力や学んだことを意識して生活していない自信のない表現となっています。「学生生活の経験」と「あえて挙げれば」というような否定的ともとられる表現も気を付けたいところです。成り行きに任せて流されている生活態度の人と評価されてしまいます。このままにしないで〇回答に仕上げましょう。英語の指導に絞って、学んだことをどう生かすか述べてください。
元東京都公立学校長・塚田亮