圧迫面接にどう対応 自己PRにつなげていく

圧迫面接にどう対応 自己PRにつなげていく
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 面接の中でも最も受験者に嫌がられるのが、圧迫面接だ。受験者の誰もが嫌う「圧迫面接への対処法」を事例を挙げながらに見てみよう。

 圧迫面接の目的は何であるか。それは、受験者のストレスに対する、耐性を見るものである。「受験者の緊張状態における適応性を見る目的で実施されるもの。面接中に受験者の平常心を見いだし、緊張状態をいかに克服できるかといった問題処理能力や自制心、忍耐力、柔軟な判断力などを観察し評価すること」というものであると言える。

 学校現場に入れば、問題のある児童生徒や理不尽な要求をしてくる保護者などへの対応が大きなストレスになる可能性がある。ストレスに対応できるメンタルの力がないと教員を辞めしまうかもしれない。そこで、ストレスに対するメンタルの強さなどを確かめておく、ということだ。

 面接官は、威圧的な感じで厳しい言葉を浴びせてくる。どのように乗り切るか、質問例を挙げながら考えていく。

あなたは教員には向かないのではないですか

 この問いは、本当にこの受験者が教員に向いていない、とは思っていない。精神的な強さをチェックすることが目的だ。

 ▽回答A「どうしてそのように思うのですか。説明してください」

 ▽回答B「そう思われて残念です。私は野球部の活動で鍛えた体力と根性があります。けがを押して試合に出て、試合に勝ったこともあります。厳しい状況でも頑張れますので、よろしくお願いします」

 Aの場合、保護者からクレームが来たときなど失礼な対応をしてしまうのではないかと心配になる。Bの場合、動揺することなく受け止めて、逆に自己PRにつなげている。クレームなどにも適切に対応できそうだ。落ち着いて切り返すことができるとよい。

不合格だったら、どうしますか

 「不合格」という言葉は、受験者が最も聞きたくない言葉である。厳しい言葉を浴びせ、動揺を誘い、対応力を試している。

 ▽回答C「大変ショックを受けると思います。しかし、部活動で主将を務めたリーダーシップと練習で鍛えた体力を生かして、しっかり頑張っていきます」

 ▽回答D「仕方がないので、不合格の理由を徹底的に分析して、来年、再挑戦したいと思います」

 Cの場合、さらりと受け止める一方、逆に自己PRにつなげている。Dの場合、一見、来年への意欲を見せているようだが、それは未来のことであり不確実な意欲である。「不合格」は仮定の話であり、受け流す程度でよい。

 圧迫面接で絶対にやってはいけない、NG行為を挙げておこう。

 ・困った顔やムッとした顔をする。

 ・言われたことをすぐに真に受けてしまう。

 ・かっとして思わず切れてしまう。

 ・「どうしてそう思うのですか」などと逆質問する。

 ・泣いてしまう。

 ・明らかに動揺して視線がうろうろしてしまう。

 ・まったく答えられなくなったり、逆にやたら早口でしゃべりまくったりする。

 泣いてしまったら、当然、不合格だ。

 どのような応答が望ましいのだろうか。

 まずは、どんなことを言われても「笑顔で堂々と明るく元気よく応答する」ことで、これに加えて「常に自己をPRすることを忘れない」が基本だ。いずれも、自己PRにつなげていくわけである。ただし、このPRには根拠を示す必要がある。また、回答する際は、決して面接官から目をそらさないようにすること。目をそらすと自信がないように見えてしまうからだ。

 圧迫面接―面接官はこうする

 ・一方的な決めつけをする。

 ・ダメではないのにダメであるという。

 ・わかっているのにわかっていないフリをする。

 ・回答に関して揚げ足をとる。

 ・受験者が恐れることをいう(「教師になれなかったら、どうしますか」など)。

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