
得意分野で勝負
高校にも大学にも日本のような入学試験がなく、スウェーデンの生徒たちは希望する学校や学科を自由に選択する。しかし希望者が多い学校や学科では、前段階の学校での成績を資料にして選抜が行われる。
例えば高校入学の際には、義務教育最終学年の時につけられるA~Fの成績が、Aは20点、Bは17.5点、Cは15点、Dは12.5点、Eは10点、そして不合格のFは0点と換算され、成績がいい16教科の合計点を比べて、得点が高い生徒から順に入学が認められる。
生徒は全教科で満遍なくいい成績を取る必要がなく、自分の得意な教科に集中して高得点をねらうことができる。……
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