本連載ではこれまで、9回にわたってイエナプラン教育を行う本校(大日向中学校)の特色ある教育活動の様子を紹介してきました。校則や制服がなく自分たちで考えて責任を持って行動するよう促していること、自治の力を高めてシティズンシップ(市民性)を育むことを重視していることなどについて述べてきました。
前回は本校(大日向中学校)の生徒指導面の特徴を「自由をどう考えるか」と題して述べました。既に読者の方々には、イエナプラン教育を行う本校が自立した市民像を描いて教育を実践していることがお分かりいただけたことでしょう。そこで今回は「自治を育てる」と題して、シティズンシップ教育としてのイエナプランの特徴を特別活動の視点から説明します。
本連載の第1回で、本校(大日向中学校)には校則や制服がないことを述べました。その点も含め、生徒の自由を最大限保障している学校です。では、なんでもかんでも自分の思いのままに、わがままに振る舞ってよいということでしょうか。そうではありません。「自由は他の人の自由を奪わない範囲で保障される」という考え方を基底にしています。
前回は本校(大日向中学校)のイエナプランに基づく、「ブロックアワー」の学びについて説明しました。今回は学校行事について説明します。本校では第5回で紹介した「ワールドオリエンテーション」などの取り組みで校外学習やゲスト講師を招いての授業が年間を通して頻繁に行われているので、学校行事は少ない方です。ミニ行事がたくさんあるからと言うこともできます。
前回は本校(大日向中学校)の「ワールドオリエンテーション」(イエナプラン教育のハート)の取り組みについて説明しました。今回は、イエナプラン教育のもう一つの特徴である「ブロックアワー」(以下、BH)について説明します。イエナプラン教育では、午前中にブロック(かたまり)のアワー(時間)をつくります。50分授業ではなく、例えば100分の枠を「かたまり」として取ります。
前回は本校(大日向中学校)の1週間のスケジュールを紹介し、サークル対話とその重要性について述べました。今回は「イエナプランのハート」と呼ばれる「ワールドオリエンテーション」(以下、WO)について説明します。本校で大切にしている3つのことの一つに「世界に目を向ける」があります。この「世界」とはグローバルな世界だけでなく、身近な地域や身の回りも含めた自分の外界、環境という意味です。
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