1人1台端末の配備が進み、授業での活用が当たり前となりつつある今、私たち教職員は新たな課題と向き合っています。タブレット端末はハードウェアとクラウドサービスを組み合わせて活用するわけですが、利用できるクラウドサービスはハードウェアによって異なります。
第7回からコミュニケーションの形態についてお話してきました。今回は、生徒がタブレット端末を使うことが前提の授業について、さらに深掘りしていきます。
今回はICT機器を使った授業について考えてみましょう。前回は、学校での日々の授業が「ローカル」「同期」という場所も時間も必要な高いコストの上で成り立っているコミュニケーションだということをお話しました。
そもそもDXとは何を意味するのでしょうか。経産省が公開している「中堅・中小企業等向け『デジタルガバナンス・コード』実践の手引き」によると、デジタル技術やツールを導入すること自体ではなく、「データやデジタル技術を使って、顧客視点で新たな価値を創出していくこと」とあります。
新しいことにネガティブな方は、いくつもの心配事を挙げ、それがいかに難しいことなのかを説明しようとします。私の場合も「何かあったらどうするんだ」「責任は取れるのか」「少しでも懸念事項があるなら無理に進めなくてもよいのではないか」といったことを投げ掛けられ続けました。
当時はまだスマホ利用に関するルールが明確ではありませんでした。分散登校が始まるまでの間は2週間に1回学年集会を開き、学年ごとに時間を分けて体育館に集合させて課題の回収と配布を行っていました。まだ自治体がTeamsなどのチャットツールを整備する前だったので、このタイミングで連絡できなかった内容があると、生徒の家庭に一軒ずつ電話をする必要がありました。
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