渋谷ユナイテッドの事務所があるビルでは、スタートアップ企業の若者が多く働いている。苦労はあろうが、ラフなスタイルで生き生きと仕事に取り組んでいるその姿に元気をもらっている。
さて今後、ユナイテッド部活動はサッカー部をロールモデルとして、各種目で拠点校を定め進めていく。学校や保護者、生徒の理解を得て、区内に例えば2カ所の活動拠点校を設け、完全なユナイテッド部活動としてのサッカー部にしていく。そして、これらをロールモデルとして、他の既存部活動も地域移行を図っていく。
地域移行で大切なのは、これまで培われた部活動の良さも移行していくことだ。具体的には、「人間形成」「人づくり」「教育的な活動」といった、学習指導要領において示されてきた「学校教育の一環」という考え方を踏襲する。勝利至上の活動ではなく、楽しい活動にすること、生涯にわたって活動していく基礎を培うようにすることなどだ。
「人を大事にすること」は、渋谷ユナイテッドのモットーである。スポーツや文化活動に取り組む者が人を大事にできないようでは事は進まないし、改革は成し得ない。渋谷ユナイテッドの活動は、地域あっての活動である。地域を大事にできない取り組みは長続きしないし、終わりを迎えるのも早い。
部活動改革に取り組む上で、中学校長との連携は不可欠であり肝である。その点、私は区内の中学校長を務めていたこともあり、今でも8校の校長とは気心の知れた仲であることがプラスに働いている。
全国の自治体では部活動改革が、教育委員会が主体になって進められている。それは、部活動が「学校教育の一環」であると学習指導要領(今後、見直しが検討されている)に示されているように、教育委員会が部活動の主管であるからだ。
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