【部活動の新しいカタチ(12)】結びに~改革者の宿命~

【部活動の新しいカタチ(12)】結びに~改革者の宿命~
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 渋谷ユナイテッドの事務所があるビルでは、スタートアップ企業の若者が多く働いている。苦労はあろうが、ラフなスタイルで生き生きと仕事に取り組んでいるその姿に元気をもらっている。

 一般社団法人の設立・運営などは、公務員しかやってこなかった者にとって、多くの苦労があった(ある)。ここまで、よくやってこられたと思う。設立メンバーの前事務局長の安蔵邦彦氏、区から派遣された青木一夫氏の二人が、その立役者だ。そして、労を惜しまず支援をしてくれた前スポーツ部長の山中昌彦氏、スポーツ振興課長の田中豊氏、主任の石谷望氏、上田理紗氏がいたからだ。

 今年度、渋谷ユナイテッドに変化があった。ここまで尽力してきた安蔵氏が高齢を理由に辞してアドバイザーとなり、6月1日から新しい事務局長に大山隆太氏を迎えた。スポーツビジネスを中心に活躍してきた人物である。これまでの経歴を生かし、一般社団法人の運営や収益事業などでの働きを期待している。

 そして、昨年度まで区スポーツ部の主任だった石谷氏が主査となり、新たに区からの派遣職員として、4月1日からユナイテッドの次長職を務めてくれている。またユナイテッドの仕事に魅力を感じた阪野弘和氏が前職を辞して7月1日に入社し、新しい風を吹かせてくれている。阪野氏はユナイテッド部活動フェンシング部の指導者でもある。

 渋谷ユナイテッドの新しい理事に、7月1日から元IMG Academy LLC/アジア地区代表の田丸尚稔氏が加わった。これで理事は、渋谷区立中学校長会長の山本茂浩氏、ボッチャ協会事務局長の三浦裕子氏、元サッカー日本代表選手の藤田俊哉氏、そして田丸氏の4人になった。監事は税理士の石田通野氏。理事や監事を引き受けていただき感謝している。

 そして4月1日には、スポーツ庁から星香里氏を新たにスポーツ部長としてお迎えした。区のスポーツ行政をさらに充実・発展させる力のある方で、渋谷ユナイテッドを支えていただいている。さらに収益事業関係で頼りになる、区スポーツ部の主査である瀧島一太氏も加わるなど、渋谷ユナイテッドは人に恵まれている。

 総じて無理難題に立ち向かう日々で、職員間でぶつかり合う場面も幾度となくあった。真っすぐに進まないのが改革であるが、それが「改革者の宿命」。今後も、私たちは全国のフロントランナーとして疾走していく。

 (おわり)

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