【ママ先生、パパ先生のメンタルヘルス(10)】 自分の子どもにもお手本となる仕事と子育て

【ママ先生、パパ先生のメンタルヘルス(10)】 自分の子どもにもお手本となる仕事と子育て
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 働くママが7割を超え、パパも子育てに参加していく世の中になってきました。また、学校でも働き方改革が進み、ワーク・ライフ・バランスが取り入れられ、ママ先生やパパ先生が学校と家庭を両立しやすい環境になってきています。しかし、家庭で見せるお子さんへの関わり方が、将来大人になったお子さんに影響を与える可能性を考えておく必要があります。どんなに時代や環境が変わっても、「子どもは親を見て育つ」ことに変わりはありません。

 いずれわが子が大人になり、結婚すれば性別に関係なく子育てをすることになるでしょう。その時に、今のママ先生、パパ先生としてのわが子への触れ合い方が、お手本になることは間違いありません。今、仕事も家庭も完璧にやろうと無理していると、子どもには「両立は難しいもの」と思わせてしまいます。

 今、ママ先生が子育てでぶつかっている壁を、お子さんはちゃんと見ています。そして、親の接し方から感じています。お子さんにとって、親としての在り方の一例となると分かれば、どんな姿をわが子に見せたいでしょうか。あなたのお子さんが、やがてママやパパになった時、あなたの姿を思い出すでしょう。そんなことを考えながら、仕事と家庭・子育てに取り組みたいものです。

 例えば、自分を褒めることができるママは、自信も勇気も湧いてきます。そのためにも、自分を駄目なママ先生と思わないでください。自分を責めれば、自分のメンタルヘルスを低下させてしまいます。「反省は1秒だけ」にしましょう。

 とかく、反省することは良いことと思われるところがあり、学校でも子どもに反省をさせることが少なくありません。でも、長々と反省すると自分のメンタルヘルスを低下させてしまいます。そして、手がかかるわが子にも、学校の子どもにも、エネルギーをかけることができなくなります。もし、腹が立ったときには、心の中で「イライラして当たり前よ」と自分の怒りの感情を認めることです。そうすることで、自分のメンタルヘルスを損なわずに済みます。

 そんな自分のメンタルヘルスと上手に付き合う姿をわが子にも、そして学校の子どもにも見せるよう、ママ先生に取り組んでもらえたらと思います。それこそが、子育てをしながら先生の仕事をしていく最強のママ先生(パパ先生)と言えます。

(おわり)

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