本番に向け「やる気」アップ 協力し合って勉強を

本番に向け「やる気」アップ 協力し合って勉強を
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 年が明けて1カ月が過ぎ、今夏の教員採用試験の日程が少しずつ近づいてきた。試験勉強にラストスパートをかける時期である。

 こういう現実にあたっても、なかなかやる気が出なくて困ったことはないだろうか。やる気を出さなくてはならない時でもやる気が出なくて勉強がはかどらず困っている人は案外多いものである。ラストスパートにあたってどのようにモチベーションをアップしたらよいか、考えてみよう。

一緒に勉強する友人を

 まずは、いまさらではあるが教員志望の友人をつくり、一緒に勉強することが大事である。いわゆる受験仲間である。「この友人には負けたくない」と思うようになるなど、ライバルを設定し競争心を持ち、モチベーションを上げることにつながる。

 それだけではなく、この友人は大変役に立つ。教採は一人では勉強できないことが結構多い。論作文を読み合ったり、面接の練習を一緒にしたり、一人ではできないことを協力し合うのである。

 エントリーにあたっての情報収集も一人では心もとない。志望する自治体を手分けして調べたり、提出書類をチェックし合ったり、過去問を集めたりするなど複数でやれば手っ取り早いし、多くの情報が集まる。

 お互いに得意な分野を教え合えば、勉強の効率が上がる。教えることで、自分も学べるからだ。

 やる気が出ない時は、友人と話すとよい。身近な人間にいまの自分の心情や感情を話すことは、気持ちをリセットしてリフレッシュするのに役立つ。その場合、自分と同じ目的を持つ友人だとなおさらいいだろう 

 よい受験仲間を見つけ、あと半年を共に乗り切りたい。

できることはやっている

 試験本番が近づいてはいるが、だからと言って毎日根を詰めていきなり大きなステップを上がろうとしても無理がある。ましてや、なかなかやる気が出ず勉強をおっくうがっているのである。最初が一番難しい。最初の1カ月くらいは少々ハードルを低くして、「今日は1時間だけ勉強しよう」と思えばいい。1時間程度ならそれほど覚悟がいらず、何とかなるだろう。1時間が苦にならなくなったら、2時間、3時間と伸ばしていけばよい。

 また、筆記対策の問題集ばかり取り組むのではなく、過去問の分析を深めたり、エントリーに際しての自己分析を進めたり、面接の想定質問の回答を考えたり、必要な分野に幅広く取り組むと勉強が進みやすくなるだろう。

 やる気が出ず、勉強が進まない、と言ってはいるものの、本番まであと半年である。案外できることはきちんとやっているのである。人はできないところや自分の弱点にばかり目が向いてしまうことが多く、自信を失ってしまうことがある。

 まずはできているところにも目を向けるとよい。過去問は結構集めていたり、面接に備え敬語をできるだけ用いて話すようにしていたり、それなりにできることはやっている。できているところは、できて当たり前だと思ってしまうことがあるが、本当はそれも凄いことである。

成功イメージを描く

 人は時々失敗するイメージを頭に描いては不安になってしまうことがある。何も考えずに取り組むと不安になることもあるが、成功イメージをありありと描いてから勉強に取り組むと、勉強もはかどり、不安になるストレスも軽減できる。

 成功イメージは、手近なものでもいいし、もう少し先の大きな成功を手にしたイメージでもいい。試験に合格して念願の教壇に立って授業をしている姿を視覚でイメージする、その時にどのよう声や音が聞こえているのかという聴覚と、その時にどのような体の感じかという体感覚を十分感じるとより効果的だ。

付加価値を大きくする

 この勉強をすることによって自分にどんないいことが待っているのかという、自分にとって勉強をすることの意味や価値を考えてみるとよい。最初に気付いていなかった自分にとっての意味や価値がどんどん大きくなっていく。

 走ることを例に取ると、ただ走らなければいけないと思って走るのと、走ることは自分にとってスタミナを付け、そのスタミナがここぞと言う時に自分を有利に導いてくれると思いながら走るのでは、同じ時間や距離を走るのでも、感じ方や疲れ方が違ってくる。

 勉強も同じ。これを学ぶことが、自分を有利にし、自分の可能性を広げ、その結果、自分はどのような自分になれるのかに気付きながら学ぶことで、楽しさややりがい、成果や達成感に大きな違いが出てくる。

 あと少しの間、やる気マックスで勉強しよう。

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